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大切な友情 第1話

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大切な友情 第1話

1 - 大切な友情 第1話

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2019年03月28日

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ここは凌駕風学園高等部

夏休みが終わり、二学期が始まろうとしていたこの時期に、1人の転入生が来た。

yukuki

えーと、奥木裕翔(おくきゆうと)だ。

yukuki

てめぇら、俺に迷惑かけんじゃねぇぞ。

新しく来たその奥木という人は、金髪で、制服もまともに着ていないような

いわゆる不良生徒のようだった

隆二郎

お前の席は一番後ろの窓側のあそこだ、席につきたまえ。

yukuki

てめぇも偉そうにしてんなよな、教師だからってよ。

yukuki

ったく、めんどくせぇなほんとに

悠太

yukuki

何こっち見てんだお前。気持ちわりぃんだよ

悠太

す、すみません!!

yukuki

はぁ、この学校もこの程度か。

yukuki

さっさと卒業してぇわこんな所

隆二郎

それでは、ホームルームを始める。

いつもの様に、学校生活が始まった。

そして、昼休みになった。

といっても、あの転入生の不良的なオーラに負け、教室中には沈黙が走っていた。

齋藤

あいつなんかやばそうだよな。

齋藤

お前朝に目付けられてたけど大丈夫だったか?

悠太

今のところはな。

悠太

ただ、あいつに関わるとやばい気しかしない。あいつには悪いけど、離れるしかなさそうだな。

齋藤

そうだな、関わってなんかあってからじゃ遅いもんな。気をつけとこ。

yukuki

yukuki

ったく、ここにいてもつまんねぇだけだ。他のとこ行くか。

yukuki

と言っても、俺を楽しませるようなものなんて、こんな所にあるのかねぇ。

奥木は教室から出ていった。

それと同時に、今までの沈黙が嘘かのように騒がしくなった。

夏奈

よかったーあの人ようやくいなくなったねー

優子

なんかいるだけで怖いもんねー

優子

なんでこの学校に来たんだろ、ここ周りの学校と比べても学力高い方なのに…

親が大金払ったんじゃない?
ほら、あるじゃん、ドラマとかでさぁ

優子

いわゆる、賄賂ってやつ?
やばいねー

夏奈

きっとそうよ!あんな不良みたいな人が来るようなところじゃないもん

確かにここ凌駕風学園は、私立の中高一貫校ってこともあり、高い学力を有する。

学費も安くはなく、払えないと言って辞めていった生徒もいるくらいである。

悠太

悠太

まったく。なんであんな人がここに来たんだろう?

齋藤

そうだよな、ここに来たってメリットひとつもないもんな…

悠太

齋藤

それはそうと、お前昨日のあのアニメ見たか?

悠太

昨日のって、何の?

齋藤

何言ってんだよー、
「ドラゴンピース」に決まってんじゃねぇか笑

悠太

あーあれかー

いつものあの雰囲気が、クラスに戻った。

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