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vvt Dom/Sub sm受け

第4話 - 🐼×🙂①

238

2025年06月09日

#vvt

#Dom/Subユニバース

#WTBL

ゆ

Dom🐼×Sub🙂①

Nakamu

スマイルがSubだって聞いたんだけど

Nakamu

ほんとなの？

スマイル

え……誰から聞いたの、そんなこと

Nakamuの事は昔から少し苦手だった

簡単にGlareを放って周囲を威圧する

しかも本人は無自覚らしい

Nakamu

誰でもいいじゃん

Nakamu

ほんとなの？

Nakamu

『言って』

強いコマンドがNakamuから放たれて

スマイルは言葉を詰まらせた

スマイル

っ……そうだよ

Nakamu

うわー、ほんとだ！

Nakamu

コマンド効いた！ｗ

Nakamu

ねぇねぇ、もっとコマンド出していい！？

スマイル

えっ……やだよ

Nakamu

なんで！？

Nakamu

SubはDomにコマンド出してほしいんでしょ？

スマイル

別に今そうしてほしいとか思ってないし――

Nakamu

えー、俺は出したいんだけど

Nakamu

コマンドってどれだけ言うこと聞いてくれるの？

Nakamu

色々試してみたい！

スマイル

え……

Nakamu

ね、いいよね！？

Nakamu

いいでしょ？？

強いGlareがスマイルを襲う

スマイルはそのGlareに抗えず――

Nakamuの言葉に頷いてしまった

Nakamu

『こっち見て』

無表情のスマイルがNakamuを見つめる

ふんふんと興味深そうに

Nakamuもスマイルを見つめた

Nakamu

今どんな気分？

Nakamu

『教えて』

スマイル

コマンド――従わないとなぁって気分

Nakamu

うーん？

Nakamu

Subって命令されて気持ちよくなるんじゃないの？

スマイル

それはSubの気分によるんじゃないの

スマイル

Subがそういう気分じゃなきゃ意味ないでしょ

Nakamu

へぇー、そういうもんなんだ

Nakamu

気分が乗ってないときのコマンドってどういう感じなの？

スマイル

さっき言ったじゃん

スマイル

コマンド従わないとなぁって気分だよ

Nakamu

ふーん

Nakamu

『お座り』

スマイル

っ――！？

スマイルはかくんと膝が崩れ落ちて

床に座り込んだ

スマイル

ぇへっ――？

Nakamu

おっ、すげー！

Nakamu

ほんとにお座りした！

スマイル

えぇっ？？

Nakamu

スマイル、『こっち見て』

スマイル

えっ――

自然と首が動いて

スマイルはNakamuを見つめる

Nakamu

『目を逸らさないで』

スマイル

……な、Nakamu……

Nakamu

これっていつまで効くのかな？

Nakamuはそう言いながら

スマイルから視線を逸らして

ノートに何かを書き始めた

それから一分、五分、十分と

時間が経っていく

その間Nakamuは

ノートに何かを書いては悩んでを

繰り返していた

三十分は経った頃

スマイルも限界を迎えた

スマイル

っ…………

スマイル

Nakamu――

Nakamu

んー？

スマイル

……さすがにもう、いい――？

Nakamu

えっ？

ぱっと顔を上げたNakamuと目が合った

Nakamu

うわ、まだ見てたんだ

Nakamu

めっちゃ効くじゃん、コマンド！

スマイル

な、かむ……

Nakamu

あ、もういいよ！

Nakamu

これもういいって言わなきゃやめれないの？

Nakamu

ごめん、もういいから！

スマイル

っ…………

スマイルはNakamuから視線を外して

深いため息を吐いた

ずっと同じ姿勢でいたせいで首も痛い

首を捻りながらスマイルは立ち上がった

スマイル

……やめれない訳じゃないけど

スマイル

基本的にSubはDomの言うことを忠実に聞きたいから

スマイル

我慢の限界が来るまで言うこと聞いちゃうんだよ

Nakamu

へー……

Nakamu

つまりスマイルは我慢強いんだ！

スマイル

あぁ……そうかもね

スマイル

まぁこういうの個人差あるから

Nakamu

じゃぁ他のSubとか違う反応が見れるかもしれないってこと？

スマイル

いや知らないけど

スマイル

そうなんじゃないの？

Nakamu

ふーん

Nakamu

あー、でもなんかだいぶ気分良くなったかも

スマイル

――え？

Nakamu

スマイル、俺が気分良くないときまたコマンド出させてよ

Nakamu

よろしくねー

スマイル

えぇ……？

スマイルは肝心なことを

Nakamuに伝えることができなかった

それはNakamuが放つGlareが強すぎる事――

それから、Subを褒める事――

スマイル

(……Glareが強すぎて反抗すらできないんだよな)

スマイル

(結構……いっぱいいっぱいだったんだけど)

スマイル

(Nakamu絶対わかってないよなぁ……)

それを皮切りにNakamuとスマイルの

DomとSubの関係が始まった――

Nakamu

スマイル、これやって

Nakamu

あれもお願い

Nakamu

こっちもよろしく

Nakamu

あー助かった！

Nakamu

Subって尽くすのが好きなんでしょ？

Nakamu

これぞWin-Winの関係だな

スマイル

…………Nakamu

Nakamu

ん――？

スマイル

Subは確かに尽くすの好きだけど

スマイル

それは褒められるためなんだよ

スマイル

言いたいことわかる？

Nakamu

んー？

Nakamu

……あぁ！

Nakamu

褒めろってこと？

Nakamu

えーっと、確か……『いいこ！』

スマイル

…………

Nakamu

あっはは、スマイル褒められたかったんだｗ

Nakamu

『よくやった！』『ナイス！』

スマイル

あー……もういい

スマイル

なんか……うん、アリガト

Nakamu

こんなんでいいの？

Nakamu

OKOK、これからも任せてよ！

スマイル

(まぁ……俺は満足できてるし)

スマイル

(いっか……)

スマイルはNakamuを拒絶しなかった

Nakamu

――スマイル

スマイル

ん？

Nakamu

『お座り』

スマイル

えっ――

スマイルの足から力が抜けて

スマイルは床に座り込んだ

Nakamu

――なんで？

Nakamu

スマイルにはこんなに効くのに

Nakamu

なんでさっきの子はドロップしちゃったんだろう――？

スマイル

え――？

Nakamu

さっきSubだって言う子が俺のところに来てさ

Nakamu

コマンド出してくれって言うから

Nakamu

出してやったんだよ

スマイルはその話を聞いて

ぎゅっと拳を握りしめた

Nakamu

そしたらその子ドロップ起こしちゃってさ

Nakamu

どうしたらいいかわかんなかったんだけど

Nakamu

とりあえず宥めてたら落ち着いたから

Nakamu

帰らせたんだよね

Nakamu

何が悪かったんだろう？

Nakamu

スマイルにはわかる？

Nakamu

『教えて』

スマイル

……NakamuのGlareは強すぎるんだよ

Nakamu

――ん？

スマイル

多分レベルが合ってなかったんだよ

スマイル

もうちょっと手加減してあげると良いと思う

Nakamu

……つまり、俺とスマイルのレベルは合ってるってこと？

スマイル

……まぁ……

スマイル

そうなんじゃない

スマイル

知らんけど

Nakamu

ふーん、なるほど……

スマイル

そもそもさぁ

スマイル

DomがSubにコマンドできるのは

スマイル

SubがDomに信頼を置いてるからなんだよ

Nakamu

え？

Nakamu

う、うん

スマイル

そのコマンド出したって言う子は知り合いだったの？

Nakamu

まぁ、友達？

スマイル

まぁ……信頼関係がどの程度だったかわかんないけど

スマイル

軽い気持ちだったんでしょ、多分

スマイル

それでNakamuに強いコマンド出されてびっくりしたんだよ

Nakamu

ふんふん……

スマイル

Glare出す量気を付けてあげな

Nakamu

……わかった！

Nakamu

ありがとうスマイル！

Nakamu

俺Glare制御頑張るわ！

スマイル

……おー

スマイル

(レベルが合ってるとか)

スマイル

(見栄張りすぎたかな？)

スマイル

(……俺に対しても手加減してくれると助かるんだけどな)

Nakamuが去っていったのを見て

スマイルはゆっくりと立ち上がった

スマイル

(……できれば褒めるまでやってほしいんだけどな)

スマイルは小さなため息をついた

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