蒼
桃
本編スタート!
病院に着くと 僕は病室に案内された
そこにいたのはベッドで静かに 眠っているお母さんの姿だった
蒼
お母さん…
僕はお母さんの元へ駆け寄る
医者
緊急蘇生を行ったおかげで一命は取り留めましたが…
医者
いつどうなってもおかしくない危険な状態です…
蒼
っ……泣
僕はお母さんの手を握りしめる
プルルルルル
すると僕の携帯が鳴った
蒼
あ、すみません…
僕は部屋から出て電話をとった
蒼
もしもし?
部長
蒼!お母さんの容態はどうだ…?
電話の先にいたのは部長だった
蒼
なんとか一命は取り留めたのですが…
蒼
いつどうなってもおかしくない危険な状態だと…
部長
そうか…
部長
蒼…今は仕事のことは忘れろ
部長
こっちで何とかしとくから
部長
今はお母さんのそばにいてやれ
蒼
…!?
蒼
い、いいんですか!?泣
部長
当たり前だろ
部長
またなんかあったら駆けつけるし
部長
いつでも頼れよ
蒼
っ…泣
蒼
ありがとうございます!泣
蒼
良い上司に恵まれたなぁ…
そして僕はまた病室に戻り
一日中お母さんのそばから 離れなかった
次の日
桃side
桃
はぁ……
桃
(蒼に無責任なこと言っちゃったな…)
桃
(嫌われたかな…)
桃
(まぁ、嫌われてもしょうがないよな…)
俺はいつも通り仕事に戻っていたが なかなか集中できずにいた
パソコンを打とうと手を動かすが
蒼の辛そうな顔を思い出し 手が止まる
桃
コーヒーでも飲むか…
そう思い俺が席から立った時
プルルルルル
1本の電話がかかってきた
俺は急いで電話をとる
ガチャ
桃
はい、こちら苺坂警察署です
桃
事件ですか?事故ですか?
???
………
向こうからは応答がない
桃
……?
桃
すみません、いたずら電話なら切りますよ…?
すると向こうから男性の声が聞こえた
???
やぁ……
???
久しぶりだね…
「桜井桃くん」






