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ライ
21
雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
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コメント
1件
うわ、もう朝からカオスすぎて笑ったw 慎太郎のブレイクダンスにジェシーの突風、そして大我の絡みつく尻尾…みんな個性バリバリで見てて飽きない! でもそんな中、髙地の一声でピシッと静まる感じ、ほんと“実質最高権力者”って納得の存在感だった。 樹が大我のネクタイ結んであげるところ、なんかちょっと優しい空気で好きだな。 学園生活編も楽しみにしてます🦇🩷
第一話
『妖怪屋敷の朝』
START
樹(鎌鼬)
樹(鎌鼬)
リビングの真ん中で、黒髪の頭を床につけてバグった速度で回転している慎太郎に向かって、樹がブチ切れている
慎太郎が回るたびに床がゴゴゴと地鳴りを立てて、鬼の赤黒いツノから火花が散っていた
ジェシー(天狗)
ジェシー(天狗)
それに便乗したジェシーが、背中から巨大な漆黒の翼をバサバサ広げて変なダンスを踊り始める
屋敷の中に凄まじい突風が吹き荒れて、食卓の上の箸や皿がガタガタと浮き上がった
北斗(黒狐)
北斗(黒狐)
北斗(黒狐)
台所からお玉を持ったまま出てきた北斗が、完全に死んだ目でジェシーを睨みつける
その北斗の背後からも、モゾモゾと不穏な動きがあった
大我(九尾の狐)
大我(九尾の狐)
大我(九尾の狐)
奥の部屋から目をこすりながら出てきた大我が、白銀の尻尾9本を完全にコントロール失った状態で引きずり、樹にベタベタと絡みついている
樹(鎌鼬)
樹(鎌鼬)
北斗(黒狐)
ジェシー(天狗)
カオスすぎるリビング
風は吹き荒れるし、鬼は回るし、狐の尻尾は舞い踊る
その時、部屋の隅の座布団から、低く短い声が響いた
髙地(座敷童子)
おじいちゃんみたいな笑顔をピタッと消し、ドスの効いた低音を放ったのは髙地だ
その瞬間、ピキィンと部屋全体の空気が凍りつく
ジェシーの翼は強制的に縮み、慎太郎は回転を止め、大我の9本の尻尾は一瞬でシュンと小さくなった
慎太郎(鬼)
慎太郎がソソクサと正座する
髙地(座敷童子)
何事もなかったかのように、いつもの「日々笑顔」に戻る髙地
この男が微笑むだけで、散らばったほうれん草がなぜか綺麗に皿の上に戻っていく
やっぱりこの男が実質的な最高権力者だ
樹(鎌鼬)
樹がハァと深い溜息をつきながら、大人しくなった大我の隣に座って箸を配り始めた
♡ 💬 待 っ て ま す ⌒ ♪
樹(鎌鼬)
樹(鎌鼬)
お茶を飲み干した樹が、パンパンと手を叩いて全員を急かす
みんなそれぞれ適当に立ち上がって、人間の姿へとなる術を使い始めた
ジェシー
最初にブレザーを羽織ったジェシーが、肩をすぼめながら首を鳴らす
羽を無理やり引っ込めているせいで、どうにも居心地が悪そうだ
北斗
北斗
北斗が冷めたトーンで指摘すると、隣で靴下を履いていた慎太郎がケラケラと笑った
慎太郎
慎太郎
樹
樹がそう言って振り返ると、そこにはネクタイを持ったままフリーズしている大我がいた
大我
樹
樹
樹がため息をつきながら大我の首元に手を伸ばし、器用にネクタイを結んでやる
大我は当然のように樹のなすがままになりながら、「ありがと」とマイペースに笑っていた
北斗
最後に北斗が、さらさらとした黒髪に黒縁のメガネをかける
髙地
髙地がいつもの笑顔で声をかけると、全員が「はーい」と返事をして、玄関へと向かった
屋敷の外に出て、人間界の通学路に出た途端、朝の陽光が6人を照らす
すれ違う女子高生たちが、6人を見た瞬間に「えっ、待って、何あの人たち……」と一斉に振り返り、ざわつき始めた
北斗
北斗
北斗がバッグを肩にかけ直し、少し気まずそうに呟く
ジェシー
ジェシーがバカデカい声で笑うのを、樹が「声デカいんだよバカ! 静かにしろ!」と慌てて小突いた
慎太郎
慎太郎
慎太郎が早くも買い食いの話を始めると、髙地が苦笑いしながらその頭を軽く叩いた
髙地
大我
大我が無邪気に微笑むと、樹が「今、髙地が教室行けって言ったばっかだろ!」と間髪入れずに突っ込む
いつも通りの、男子高校生のくだらないノリのまま歩く6人
正体を隠した俺らの学園生活が、今、静かに、でも騒がしくスタートした