心を許す束縛の呪い 『 桃青 』 『 緑青 』

時計に指をさされると 時間はもう８時。

いつもなら家を出る時間。

バタンッ

多分青くんの忘れ物。 ペラペラの紙一枚。

なら、届けなくても……

紙をめくると……

緑くんへのお手紙。 ラブレターみたいで可愛い字。

ラブレターなんて書くお年頃…？ うちの子、なんて可愛いの！

青視点

自分の体中探しても 見つからない…？！

じゃあどこに？！

結局放課後まで 探すものの見つからない。

もういいや。

というか、なんで桃が来んの？ 仲良しなわけ？

この日は聞けなかったけど 明日こそ聞いてみる。

もしかして、なにか関係してる？

背景10分探してたw

これはケンカじゃなくて 小さな子のするお遊びみたいなもの。

かわいく見えない？ 僕はかわいく見えるよ。

だって"青くんがいるもん"

頼み終わると青くんと 緑くんは同時にマイクをもつ。

胸がドクドク。 青くんの歌声が僕の胸をキュンと させる。

僕はなにげにタンバリンを鳴らす。 青くんの歌声が少し遮られるけど

青くんの楽しそうな顔を見てると 僕もすごく楽しくなる。

一緒に歌うのは緊張する。 でも青くんは楽しそう。

なら、僕も楽しまなきゃ。

好きって言われちゃった。 嬉しすぎて心臓が壊れちゃいそう。

青くんの言葉が優しく僕を包み込む。 ありがとうって言いたいな。

大好きだよ。 彼はきっと気づいてないよね。

部屋を出てすぐ右の角に青くんを 寄せる。

ドンッ

壁ドンってやつ。 青くんの顔が真っ赤に染まった。

照れてやーんの。 可愛すぎるの、反則だからね？

よくしてあげる♡

僕からの、桃からの 束縛の呪い。

早く、もっと。僕に/俺に 堕ちてよ？

青くん♡