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最終話です!! 皆さん、ぜひイイネよろしくお願いします!!
〜前回の続き〜
ヒロ
見た目は、本当に廃ビルだった。
中に人がいるのかも、現在使われている建物なのかもわからなかった。
ヒロ
ネコ
ネコ
ソウタ
ソウタが元気よく答えた。
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ソウタ
ヒロ
ヒロ
ソウタ
ヒロ
ソウタ
ヒロ
ヒロ
ソウタ
ヒロ
ヒロ
俺がビルの中に入ろうとした瞬間、
ネコが、凄い勢いで走り出した。
ヒロ
ヒロ
ネコは、ビルの雰囲気に怯えて逃げた訳ではなかった。
なんと、ネコは自分からビルへと入っていったのだ。
ネコ
聞いたことのない声だった。
ヒロ
俺は、急いでネコを追いかけた。
ネコを追いかけビルの中に入ると
そこには、薄暗い空間があり
壁や天井がボロボロになっていて
まるで、人類が滅亡した後のような気分にさせられる。
どうやら、今はもう使われていないようだ。
ヒロ
ヒロ
ここが本当に澤田組のビルなのか
何もわからないまま
僕は必死にネコを追いかけていた。
ヒロ
ネコの本気のスピードは、俺の全速力を超える。
俺はもうヘトヘトだった。
そんな時だった。
急にネコが立ち止まった。
ヒロ
ヒロ
薄暗いビルの奥深く。
部屋の中から、明かりが漏れている。
ヒロ
今まで、人の気配は一切感じてこなかったが
明かりがついた部屋の中。
誰かいる。
ネコ
ヒロ
ヒロ
その時だった。
ヒロ
男の声
なんと言っているのかまでは聞き取れなかったが
何か、たずねているようだった。
男の声
ネコ
謎の男の声に、ネコが返事をした。
すると、男の声が少し大きくなった。
男の声
ネコ
ヒロ
ヒロ
俺は、ソウタが言っていたことを思い出した。
ソウタ
ソウタ
ソウタ
俺はふと気づいた。
男の声
ネコ
奥にいるのは
斉藤渡。
飛行機をジャックしている、
犯人。
そうか。ネコは、斉藤の匂いや気配に反応して………
俺を導いてくれたんだ…。
今、レナを殺そうとしている犯人が
そこにいる。
そう思うと、急に足が震えだした。
俺なんかが、飛行機の爆破を止めるなんてこと……
できるのか………?
俺に、そんな力があるのか…?
そんな時だった。
ピコンッ
ポケットの中に入っていたスマホの着信音が
静かなビル内に響きわたった。
どうやら、俺は焦ってスマホの着信音を切り忘れていたようだ。
斉藤
ヒロ
スマホの着信音を切っていなかったせいで
斉藤に、俺の存在までバレてしまった。
斉藤
俺は、ずっと黙っていた。
「はい。ここにいます。」なんて言えるわけがない。
もし、ここで返事をする者がいるなら、人はそれを馬鹿と呼ぶのだろう。
ただ、痛恨のミスを犯したのは、俺が馬鹿だったと思う。
斉藤
ヒロ
足が動かない。
部屋の中にいるのは斉藤。
ピコンッ
また着信音が鳴り響いた。
あぁ、そっか…
着信音切ってなかったんだ……
頭の中がパニックになった。
さっきから、こんな時に何の用事だろうか。
俺は、着信音を切るついでに、LINEを開いた。
レナ
レナ
レナからだった…。
レナからのLINEの内容は
"遺書"そのものだった。
ヒロ
俺は、ここに来た目的を思い出した。
そうか。俺は飛行機の爆破を停めるために…
ここに来た目的。それは……
ヒロ
ヒロ
足が、自然と動き出した。
レナを守りたい。
その一心で。
ガチャ…
ドアを開く。
斉藤
斉藤
正直、凄く怖い。
ヒロ
斉藤
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤が、その場で泣き叫んだ。
斉藤
斉藤
ヒロ
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤が、俺に拳を振りかざしてきた。
俺は、危機一髪でその拳を避けた。
斉藤は、再び俺に拳を振りかざしてきた。
俺は、殴ってきたその右手を掴んだ。
そして俺は、斉藤の頬を殴った。
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
レナ
レナ
レナ
斉藤
斉藤
レナ
斉藤
斉藤
斉藤
レナ
レナ
レナ
レナ
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
レナ
斉藤
レナ
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤が、深い溜め息をついた。
斉藤
ヒロ
俺は、ネコを斉藤に見せようとした。
だが、さっきまで隣にいたはずのネコが居なくなっていた。
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
俺は、斉藤の話を聞いていて確信した。
斉藤が言う"レナ"は
俺の、現恋人。
斉藤
レナに人生を狂わされたという 斉藤の主張が
俺は許せなかった。
ヒロ
斉藤
ヒロ
ヒロ
ヒロ
斉藤
ヒロ
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
ヒロ
ヒロ
斉藤
ヒロ
斉藤
ヒロ
ヒロ
斉藤
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤は、急に笑いだしたかと思うと
ズボンのポケットから、ナイフを取り出し
ヒロに刃の先端を向けた。
斉藤の狂気の笑みに俺は動揺した。
だが、ここで逃げたらもう終わり……
俺は、必死に斉藤を睨んだ。
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
さっきまで笑い混じりだった喋り方が
急に一変した。
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤の考え方は、信じられないほど狂っている。
このままだと…
殺される…!
斉藤が、ナイフをこちらに向けて襲いかかってくる。
俺は、ナイフを避けようとしたが、ギリギリで肩が当たってしまった。
ヒロ
斉藤
斉藤
肩から血が溢れ出す。
痛がっている俺など、もちろん気にせず また斉藤が襲いかかってきた。
ヒロ
俺は確信した。
このままでは………
確実に死ぬ。
ヒロ
必死に説得させようとするが、斉藤は何も聞こえていない。
俺を殺そうと夢中だ。
斉藤
もうだめだ……
肩から溢れ出す血のせいで、頭がフラフラする。
ナイフがあちこちに当たる。
全身が痛い。
俺は、意識を失いそうになった。
だめだ……このままじゃ………
俺は、とうとう地面に倒れてしまった。
意識はあるが、もう斉藤が俺の上にいる。
もう俺は死ぬんだ…
そう思った時だった。
ネコ
斉藤
倒れている俺の上を、何かが飛んた。
俺は、状況が理解できていなかった。
ネコ
ネコだ…。
斉藤が、右手を抑え痛がっている。
どうやら、ネコが斉藤の右手に噛み付いたようだ。
ネコ
ネコ
斉藤
俺は思い出した。
そうか。この猫は元々、斉藤の猫だったんだ。
斉藤
ネコ
ネコ
ネコ
ネコは何かを訴えているようだった。
ネコ
俺は、猫に続いて口を開いた。
ヒロ
ヒロ
ヒロ
斉藤
ヒロ
斉藤
ヒロ
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
斉藤
ヒロ
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
0817。
あの暗号に番号を当てはめる。
ピーピーピーッ
どうやら、暗号が解除できたようだ。
ヒロ
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
ヒロ
斉藤
斉藤
斉藤
ヒロ
ヒロ
あの後、斉藤は警察署へと向かっていった。
ソウタ
ソウタ
ソウタ
ヒロ
ソウタ
ネコ
ヒロ
近くの病院へと向かっている途中、俺のスマホがポケットで震えていた。
ヒロ
ヒロ
レナ
ヒロ
レナ
ヒロ
ヒロ
レナ
レナ
レナ
ヒロ
レナ
ヒロ
ヒロ
暗号解読の画面を、スクショして送った。
レナ
レナ
ヒロ
レナ
レナ
ヒロ
ヒロ
ヒロ
レナ
伝えようと思っていたセリフ。
なかなか声に出せない。
ヒロ
ヒロ
レナ
レナ
ヒロ
レナ
何気ない会話。
レナの明るい声。
今、言いだせなかった事。
ヒロ
レナ
レナ
ヒロ
レナ
レナ
ヒロ
ヒロ
レナ
ヒロ
レナ
ヒロ
レナ
レナ。
愛してる。
誰よりも。
永遠に。
〜end〜