/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
奥山柊
え、
布川百花
そんなに驚かなくても
布川百花
夏の雪を見たのは確か...
布川百花
7歳だったな
おじさん
百花ちゃん、アイス
買ってきてくれる？
買ってきてくれる？
布川百花
いいよ〜
おじさん
はい、千円ね
布川百花
うん！
布川百花
行ってきまーす
おじさん
行ってらっしゃい
気をつけてね
気をつけてね
布川百花
うん！
帰り道
男の子
はぁはぁ
男の子
頭がふらふらする
男の子
どうしよう
布川百花
どうしたの？
男の子
暑くてふらふらするんだ
布川百花
なら、私の買ってきたアイス
食べていいよ
食べていいよ
男の子
ありがとう！
男の子
はぁー
男の子
ありがとう
男の子
生き返ったー
布川百花
君、名前は？
男の子
僕は柊
男の子
君は？
布川百花
私の名前は百花
布川百花
よろしくね
男の子
うん
次の日
布川百花
ふらふらして歩けない
布川百花
どうしよう
男の子
百花ちゃん、おでこ貸して
柊のおでこはとても冷たかった
男の子
これでもう大丈夫だよ
布川百花
ありがとう！
布川百花
歩ける
布川百花
凄いね
男の子
うん
お別れの日
布川百花
東京に帰らなくちゃ
布川百花
ごめんね
布川百花
ホントはもっと遊びたかった
男の子
僕こそありがとう
布川百花
また会えるかな？
男の子
うん、会えるよ
男の子
百花ちゃん、夏の雪って
見たことある？
見たことある？
布川百花
見たことない
男の子
じゃあ、行くよ
その子は雪を降らせた
布川百花
わー、すごい
男の子
これを見たら思い出してね
布川百花
うん
布川百花
その次の年も行ったけど
布川百花
その子はいなかったんだ
奥山柊
そうだったんだ
奥山柊
そろそろ、散歩しない？
布川百花
うん！
奥山柊
百花、雪女の話って知ってる？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
