タクシー運転手
橙
タクシー運転手
大当たりだ
貧血になってる上、息切れが激しくなってきている
ただ座ってるだけやのに…
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タクシー運転手
タクシー運転手
橙
橙
橙
タクシー運転手
タクシー降り場から病院へ着くまでの付き添いの人が欲しいと言うと、快くオーケーしてくれた
体調に悪化が見られたらすぐに病院へ電話しろと何度も言われたけど…w
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橙
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まさか、"これから"辛さが何回も更新されるなんて、そのときは思いもしなかったのだが。
タクシーから降りると、車椅子を持った看護師さんと、その助手さんみたいな人がいた
車椅子に乗せてもらい、大量の荷物は助手さんに持ってもらった
2人とも俺の病気については知ってたらしく、優しく励ましてくれた
そして、今ここにいる
伊藤先生
目の前にいる明るいオーラを出しているのは主治医の伊藤先生
山田先生
クールな感じの美人さんは、サブの 山田先生
これから始まるのは
医師がこれからの治療方法について説明し、患者が同意する
インフォームドコンセント、すなわち面談だ
伊藤先生
伊藤先生
伊藤先生
伊藤先生
伊藤先生
伊藤先生
伊藤先生
伊藤先生
橙
それから、
伊藤先生から覚えきれないほどの説明を受けた
治療方の説明から、治療を受けた場合の5年後の生存率や治療のリスクに副反応について…
それら全てに納得し、治療を受けますという意思を表す同意書に何回も何回もサインをした
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山田先生
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橙
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この場所から今すぐに逃げたしたかった
この現実を受け入れたくない
受け入れられない
一刻も早く、あの生活に戻りたい
橙
しんどいけれど、それ以上に楽しい毎日に…
山田先生
橙
冷たいようで 熱い思いの入った言葉だった
山田先生
山田先生
山田先生
山田先生
この人は、俺のことを知ってるんだ
それで、俺に言葉をかけてくれている
伊藤先生
山田先生
山田先生
山田先生
山田先生
伊藤先生
伊藤先生
伊藤先生
橙
橙
俺は立ち上がり、深く頭を下げた
山田先生に案内され、病院内の施設をまわり、病室へと向かった
山田先生
橙
橙
山田先生
山田先生
だから、俺のことを知ってたんだ
橙
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山田先生
山田先生
山田先生
山田先生
山田先生
山田先生
山田先生
山田先生
やっぱりそうなんだな…
山田先生
山田先生
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山田先生
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山田先生
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山田先生
山田先生
橙
この扉の先に、俺の闘病生活が始まるんだ
そう思うと、少しドキドキする
俺はゆっくりと、扉を開けた