現実。/青赤

がちゃっ(扉開

怒ったような顔で俺の横を通る。

久々に喋ってくれたと思ったのになぁ、..

今日は頑張って青ちゃんの好きな食べ物にした。だからいつも食べてくれてないんじゃないかと思って

目の前の扉から俺に声が戻ってくることは無かったけど

誰かに対して返事してるのは分かったよ

いつもより早く寝られそう。

寝室に行くと端っこで寝ている彼

ただ息をしているだけの彼に声をかける。

もしかしたら起きてて、返事をしてくれるかと思って

　あんま寝てなかったから疲れてるのかな

彼のぬくもりを感じたくてそっと抱きつく

最近は抱きつくどころか話すことも無かったから

弱っちい俺は涙を流してしまった。

びっくりした、寝ていると思っていた彼が急に喋りだした

俺の言葉が終わる前に出ていってしまった

なんか、こんな長く青ちゃんの声を聞いたのは久々かも。

朝起きて彼の部屋にいくと

一切手をつけられてない俺の作ったご飯。

なにが食べたいんだろ。なにが気に食わない？

嫌いなもの入ってたのかな。

こんな自分の嫌いなものも。

あ、

知ってた

青ちゃんが俺に飽きていることも

　嫌いになっていることも

全部

知ってたよ

ばたんっ(扉閉

...大丈夫、戻ってきてくれる

飽きて嫌いになっただけ。

大丈夫

何日経ったんだろ

お風呂にも入ってなくて服も着替えてない

ご飯は飴とかだけ

だるくて食欲が無い

熱かな？

ﾋﾟﾋﾟｯ

全然違う

なんだろ

なにが起きてるか分かんない

青ちゃんは？

どこにいるの？

なにしてるの？

散らかっている自分の部屋で薬を探す

前は気持ち悪いとき青ちゃんに背中さすってもらってたな

温かい手で

制限3粒...

ごくっ

まだいっぱいある

全部飲まなきゃ

もう容器にはなんも入っていない

おれ、全部飲んだ？

いまにも倒れてしまいそうな体

重いような軽いような体

たくさん思い出のある体

頑張って体を起き上がらせて青ちゃんの部屋に行く

がちゃ..(扉開

青ちゃんの部屋..何年ぶりだろ

一緒にゲームしたり...色んなことしたな

床に捨てられてる俺とお揃いのキーホルダー。

机から'落ちちゃって'る..

青ちゃん..まだ俺のこと好き？

俺の勘違いだった？

嫌だ、どんどん目の前が真っ暗になってく

死んじゃうの？

やだ、青ちゃんと一緒にいたい

遊びたい

買い物行きたい

もうだめだ

神の声(赤宮) 次こそRにするから！！めんご！