博
博
あの日別れを告げた俺はその翌日に列車に乗りそのまま3時間ほど移動し、駅から徒歩30分かけて滑走路に到着した ここは俺達みたいな特攻隊を飛ばすためだけの飛行場…いや飛行場とさえ言えないかもしれない 周りにある建物は必要最低限のもの…つまりは司令室と無線送信用の鉄塔だけだ
兵舎なんて気の利いたものなんてないし飛行機だって野ざらしになっている 俺は飛行機を整備している整備員らしき人に声をかけた
博
貴明
貴明
驚いた 飛行機のエンジンを弄っているこの人がここの基地の最高指揮官だったなんて
博
貴明
貴明
博
聞けば聞くほどこの国の物量不足を実感する こんなのだからこの国は特攻など…とマイナスな考えによってしまっているところに栗山軍曹の声が思考を上書きした
貴明
貴明
博
やけにさばさばした人だと思った 上官(軍曹は上官になるかはわからないが)特有の堅苦しさというものがない…というよりかはなにか吹っ切れてる感じがした
作者
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