シャオロン
なんてよく言ったものだ
知らないせいで苦しむ奴だって居るのに
シャオロン
幼馴染はいじめられていた
でも気付かないふりをした
自分に言い聞かせた
だって
巻き込まれたくないやろ?
オんナノ子
真っ黒な瞳が俺を捕える
シャオロン
咄嗟に目をそらす
苦しい
そんな目で見るな
知ってる
お前が言いたいことはわかってる
シャオロン
だから俺は目をそらす
うるさい
痛い
やめろ
シャオロン
オんナノ子
シャオロン
さすがに見て見ぬふりはできなかった
後味が悪い
オんナノ子
シャオロン
それでも俺は知らぬふりをした
俺はなんにも知らない何にも気づいていない
オんナノ子
シャオロン
オんナノ子
オんナノ子
シャオロン
オんナノ子
シャオロン
オんナノ子
無知は罪
オんナノ子
シャオロン
オんナノ子
シャオロン
シャオロン
俺を責めるな
そんな目で見るな
助けに来てやったんだ
オんナノ子
還ろうか
彼女は空を飛んだ
高く
儚く
美しく
シャオロン
シャオロン
シャオロン
シャオロン
鬱先生
屋上でタバコの煙を吐きながら隣にいる黄色の彼は語った
彼の目は悲しそうで
それでいてどこか
恍惚としていた
鬱先生
シャオロン
人の死を目にし
自分は悲劇のヒロインと言わんばかりに語っている彼に嫉妬した
鬱先生
祖母が死んだ時も祖父が死んだ時もなんとも思わなかった
きっと彼は
「目の前で"友人が"死んだ」
そんな私は可哀想でしょ?
と、不幸自慢をしているのだろう
なら俺も近しい人が友人がいなくなれば同じく死を語ることが出来るのでは?
少なくともこいつよりはましなことが言えるであろう
シャオロン
鬱先生
シャオロン
鬱先生
シャオロン
心にも無い言葉がポロポロと落ちる
嘘をつくのは得意なんよ
嘲笑しながら開いたドアに目を向ける
タバコを加えて火を求める相棒に
もう1人の僕に
放った言葉
鬱先生
その言葉はタバコの煙と騒がしい街の声にかき消されて消えていった
コメント
10件
えまってすきです こういうの大好きです((
ちなみにシャオさんが話していた時に出てくる「真っ黒な瞳が俺を捕える」は希望のない目、シャオさん勘違いしていますが本当は「助けて」とシャオさんに呼びかけているのです。シャオさんがこちらを見ているのは知っていたから助けを求めた、でも知らないフリをされた…。幼馴染にそんな事されたら貴方は許せますか? 長文失礼しました。
そしてなるべくシャオさんと同じ体験をするべく仲の良い"相棒"つまり"コネシマ"に消えて欲しいと思い始めるのです