みどりに落ちる刃

月は雲に隠れ、街の明かりはすべて消されていた。闇の中を影のように動く四つの影。

人は彼らを「運営」と呼ぶ。表向きは存在しない暗殺集団。その名を聞いた者は、すでに命を落としているか、二度と口を開けぬ者ばかりだ。

先頭を歩くのはらっだぁ。鋭い目つきと冷静な判断力で仲間を率いる男。

その隣を歩くばどきょーは、無口で冷徹な剣士。

後方には、豪快で場を和ませることも多いレウクラウド

最後に、飄々とした態度を崩さないコンタミ。

彼らは依頼を受けて標的の屋敷に忍び込んでいた。 警備の兵士が次々と倒れ、声を上げる間もなく闇に沈む。

その夜も、ただ一つの命が奪われ、影たちは痕跡も残さず闇に消えた。

彼らにとっては、それが日常。感情を持たず、ただ命じられるままに刃を振るう存在。

だが――この夜が、彼らの運命を変える始まりになることを、誰も知らなかった。