主
主
主
主
主
主
天人五衰
それは、テロリスト組織
その組織の中に、私と太宰は 入っている
4人の人間が椅子に座り
白い衣服を来て白いテーブルの上の リンゴを見つめる
その空気は
静まり返って、落ち着かない
雨宮 志世
雨宮 志世
ばっかじゃねぇの
そんな悪態を心の中にしまい込みながら
自分の不信感が悟られぬ様
心も、存在も、無にするのだ
すると
太宰がリンゴを手に取り、1口かじる
太宰治
……
……え?これ食べてよかったの
お腹すいたらご自由にどうぞ的な??
皮ごと、切られてもないリンゴを食べるのは初めてだ……
太宰が食べられるなら、 私もかじられるのでは、と、 考え込む
1人の帽子をかぶった男も
リンゴを手に取りかじる
無言に、咀嚼(そしゃく)音だけ鳴り響く
残っているリンゴは2つ
食べていない人も2人、私と、白髪の男
状況が飲み込めず、そういう 儀式か、なにかなのか疑う
毒……は、入っていないだろうか
躊躇(ちゅうちょ)して食べることに 迷っていると
白髪の男もかじり始める
お前も私を裏切るのか(逆ギレ)
もはや食べていないのは私だけ
これはもう……腹をくくるっきゃない
漢(おとこ)に二言はねぇ!
そう思ってリンゴを手に取り、 食べる決心をする
雨宮 志世
私はリンゴに噛み付いた
……
かたい……
太宰がかみ切れるなら
かじれるのなら
私も食べれると思ったのに
こいつらどんな顎してんだ
こんな硬いの
どうやってかじったんだよ
雨宮 志世
口を戻し、リンゴを見ると
綺麗な歯型がついただけだった
雨宮 志世
私の顎よ……
何故そこまで弱いのだ
ふと、周囲を見ると
その光景を
他の3人に見られていた
何も言わず、ただじっと 見つめていたので、
食べることに夢中で気づかず
最初から全て見られていたと思うと
一気に恥ずかしくなった
太宰治
太宰治
まっさきに太宰に言い当てられ、 しまっていた動揺が表に出る
雨宮 志世
雨宮 志世
太宰治
ドス君
澁澤龍彦
なんっだよ文句があるなら言えや!!! (心の叫び)
無言で憐れむな!!!!!!
太宰治
ドス君
澁澤龍彦
あぁそうですか、かじれないのが そんなにあわれですか!!! (逆ギレ)
ほんっとに何考えてっかわかんねぇ
そうすると、帽子をかぶった男が白髪の男に耳打ちをする
次に、白髪の男は太宰に耳打ちをする
太宰は帽子をかぶった男に コソコソと話す
リンゴをかじれないことが そんなに罪かよ!!!!
悪かったなかじれなくて!!!
話していた本当の内容
ドス君
澁澤龍彦
澁澤龍彦
澁澤龍彦
太宰治
ドス君
太宰治
澁澤龍彦
一方雨宮は
……彼奴ら……話長い……
このリンゴ、どうしよう
そんな事を考えていると
太宰が私のリンゴを持って行く
雨宮 志世
太宰治
雨宮 志世
いや、許可出してねぇよ
数分経つと太宰は戻ってきて
手に持っている皿の上には
リンゴウサギが作られていた
雨宮 志世
雨宮 志世
そんなことしなくても噛めますけど! (大嘘)
太宰治
雨宮 志世
でも
雨宮 志世
太宰治
1人ずつリンゴウサギを配る太宰
……あんな歯型がついたリンゴ…… こんなに可愛くなるんだ
……待てよ
私のには歯型がない
じゃあ向こうに(太宰たちの方のリンゴ) にあるのかな
なんか……悪いなぁ
ドス君
太宰治
澁澤龍彦
澁澤龍彦だけ、違うことを考えている
皆で楽しくリンゴを 食べましたとさ☆
コメント
8件
これは澁澤の予想をこえただろw
噛めないって可愛いか!!!否、可愛いでしたね そしてうさぎの形に切る太宰彡も可愛い…!
歯型がついた方が太宰たちにあることがわざと……?なにそれ えr((((殴