君の隣

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この2人はほとけっちと初兎ちゃん。隣のクラスの友達。体育の時は合同だから一緒に授業を受けている

今朝

2人の視線の先にはまろやあにきと仲良く話すない君の姿があった。俺にもああやって話しかけてきて欲しいし俺から話しかけてもああやって話して欲しい…

ちなみにこの2人は俺がない君のこと好きなの知ってるからこういうことバンバン言ってくる

俺終わったじゃん…絶対そうじゃん…ない君に好きなのバレたんでしょ？友達にも戻れないよ？俺の努力…自分で水の泡にしたじゃん…

落胆した俺の姿を見て慰めてくれる2人。ありがたいけどさすがにこれは原因確定してる…

この2人は隣のクラスの友達のまろとあにき。合同の時はいつもこの2人と一緒

ちなみにこの2人は俺がりうらのことが好きなのは知ってる。諦めるために女の子と付き合ってるのも知ってる。諦めるために付き合うなんて辞めるべきだって止めてくれたのもこの2人。その注意は聞かなかったけど

りうらが楽しそうに話してる。見た感じりうらが他の2人にいじられてるのかな…俺もああやって元に戻れたらいいのに…

はぁぁぁぁぁ！？

お昼休憩。いつも彼女の食べてるけど今日は箸が進まない。りうらのこともあるしこれから振ると思うと…

ても本当に綺麗な卵焼き。美味しそう…でもそんなに食欲無い。本当にいい子だな…

その一言で固まる彼女。そりゃそうだ。今まで何もなかったのに急に別れ話なんて…

もちろん明らかにショック受けていたけどそれでも受け入れてくれた。本当にいい子。俺みたいなクズじゃなくても他に良い人がいるはず。その人に幸せにしてもらって欲しい

見るとりうらが初兎、-hotoke-と一緒にこちらに歩いてきてる。誘うなら今だ

放課後 体育館裏

唇に柔らかい感触。目の前が見えなくなる。何が起きたか言うまでもない

昨日のあれは本当にあの時だけだっただけで付き合えるなんてありえない。今日呼び出されて何の話されるのかと思いきやあんな現場に遭遇してしまった…

ずっと幻聴だと思ってたけど目の前にない君がいた。幻聴じゃなかった

なにも聞いたくない。嫌だっ…怖い…

お願い…せめて友達でいさせて…

流石に幻聴過ぎないだろうか…こんなことあるわけない…でもない君の桃色の瞳は俺を真っ直ぐ見つめてる。幻聴じゃないと訴えるように

「今だけ」じゃなくて「ずっと」君の隣で