主
主
主
ピロン♪
カエデ
スマホが鳴ったのは、珍しくオレではなくカエデだった。LINEの音。
ハル
カエデ
ハル
カエデの作る飯は今日も美味い。
最初は一緒に飯とかめんどくせ~~って思ってたけど、こんなに美味いとそんなことどうでもよくなる。
ハル
食事後。
カエデはリビングでスマホを見ていた。
カエデ
ハル
カエデ
ハル
細い背中を、後ろから抱きしめた。スマホの画面を覗き見る。
カエデ
カエデ
ハル
ハル
カエデ
ハル
内容は、引っ越したカエデを気づかうものだった。
そして他愛のないお喋り。
オレの知らないカエデを、画面の向こうの男は知っている。
ハル
カエデ
顔を赤くしたカエデが睨んでくる。仔猫が威嚇してるみたいで可愛い。
ハル
キスをする。
カエデ
口の中を舐めてあげる。カエデはこれに弱いから。舌を絡めて、歯列をなぞって。
びくびく跳ねる身体を逃げないように押さえて、とろとろした唾液を吸った。
カエデ
ぢゅる、とわざと音を立ててやると、声がさらに高くなった。
その声にゾクゾクしながら、口の中をもっとどろどろにしていく。
カエデ
唇を離したときには、スマホはカエデの手から落ちてしまっていた。
ハル
カエデ
涙が浮かんだとろとろの顔のまま、カエデは必死に震える指先を動かす。
ハル
カエデ
ハル
カエデ
あーあー、もう頭の中キスのことでいっぱいじゃん。
ハル
カエデ
キスをしただけでこんな真っ赤になっちゃうこと、カエデの友達は知らないだろうな。
そう思うと、さっきまでのモヤモヤは消えていった。
ハル
ハル
ハル
カエデ
ハル
カエデ
カエデがしてほしいって言うから、LINEを交換してあげる。
うん、カエデがしてほしいって言うから。
ハル
カエデ
カエデ
ハル
ハル
カエデ
トーク画面を開くと、「よろしくです❗」と喋っているクマのスタンプ。
ハル
カエデ
ハル
カエデ
ハル
主
主
主
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