夏向
あぁ…暗い
夏向
怖いよ…
僕は物心着いた時からここにいた…
暗い…とっても暗い場所…
ここではお腹も空かないし死ねない…
夏向
僕は…落ちているんだろうか…
わからない…
夏向
なんでここに居るんだろう…
?
おはよう…
夏向
あ、まただ…
?
今日はお花を持って来たんだ
?
綺麗だよ
夏向
(いつも聞こえる声…何だかとても…)
懐かしい…
?
で……が…
でも…すぐに途切れて聞こえなくなる…
?
さ…、な……
夏向
お願い!助けて!
夏向
ここから…出して…
何も無い暗闇に手を必死に伸ばす
届かないとわかっているのに…
夏向
聞こえなくなった…
夏向
あーあ…死にたいな…
そう考えてもずっと浮いてるような感じだから 死のうにも死ねない…
それに何も無い…
夏向
神様なんて…居ないんだ…
夏向
僕の神様なんて…!
??
ソウダ…神様ナンテイナイ…
??
外ノ世界ハ怖いゾ…
夏向
外の世界?怖い?
??
アァ…怖イ…
??
ダかラ…此処にイロ…
夏向
此処に?
??
此処にハなニもなイ…
??
そノかわリニオマエを、守ッてクれル…
夏向
守ってくれるの?僕を?
??
アァ…ダから…ズット此処に…
暗闇から声が聞こえなくなったと思ったら 伸びてきた手が僕の目を覆う
そこで意識を失った…
??
コレで…無事明日が迎エれル…