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主
22
朝の光がうりの寝室の重厚なカーテンを通して差し込み、床に長く淡い影を落としていた。
・ ・ ・
それはありふれた始まりだった――いつものように、平凡な一日の始まりを告げる光景だ。
・ ・ ・
うりはベッドに起き上がり、まだ眠気が残る頭で、テレビのリモコンに手を伸ばし、朝のニュースの見出しをチェックした。
最初に目に留まったのは、市内の南倉庫で起きた殺人事件に関する陰鬱な記事だった。文章は冷徹で、犯人は逃走。犯罪の残虐性を詳細に描写していた。
・ ・ ・
うりは眉をひそめ、描写された暴力の凄惨さに一瞬不安を感じたが、次の記事へと目を移した。
その時、うりの息が詰まった。
・ ・ ・
ur _ 🎸
次のニュースは、残酷なお知らせだった。画面に表示された名前は” ゆあん ”のものだった。長年にわたり、数え切れないほどの遊びを共にした、親しい友人だった。
部屋は突然、洞窟のように広大で冷たく感じられた。
・ ・ ・
ニュースが「情報」から「現実」へと、瞬時に、そして衝撃的に変化した。ほんの一瞬前まで、他の奴だったら、すぐ泣き出すだろうか。
・ ・ ・
文字がぼやけて意味のない形になるまで、うりは画面を見つめ続けた。朝の朝食を食べ終える前に、世界は取り返しのつかないほど変わってしまった。リビングの静寂は、その重圧で重くのしかかっていた。
・
母
・
ur _ 🎸
・
友達が死んだのを ” 何でも無い ” で返す。母にでもバレたら警察を呼ばれ、もっと大事になるだろうから。
・
母
・
母さんはうりに向けて手を振った。俺だったら、この情報を知らないほうがマシだったかもしれない。
俺は前を向き、走らずに歩き出した。
外には此処ら辺に住んでいる住民がいる。走ったら何故かと思うだろう。
⋯⋯ それでも 、
あの ニュース は 、一生忘れられない。残酷なお知らせのはずなのに。
コメント
3件
うわ、これ、静かに来たな……。冒頭の「ありふれた始まり」と、友人の名前が出てきた瞬間の温度差が、めちゃくちゃ効いてた。「他の奴だったらすぐ泣き出すだろうか」っていう自分の感情に戸惑ってる感覚、すごく伝わってきた。母親に『何でも無い』って返すところも、胸に刺さる。情報から現実に変わった一瞬が、丁寧に描かれてて引き込まれたよ。続き、気になる。