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カエルジュース屋で可愛さが炸裂して顔を覆いました…… かわ……かっわいい……!!!( ;∀;) こんな平和が姫に……そしてリュージャに訪れる日が……!!! 本当にありがとうございます、めちゃくちゃ可愛かったです嬉しすぎました……!! ダルマ様最終話のコメント欄で紹介させてもらいます!!!( ;∀;)
丁度いい和風の「お茶の間」って感じの背景がないけれど、帰りのシーンはそんな感じで補完してくださると嬉しいです
注意!!
この作品はオリジナルではありません。
先週、一般公開での最終回を迎えたTELLER公式作品
「ダルマ様の家には何が御座る」のファンノベル、二次創作となります。
本編のネタバレ、捏造を大いに含むのでご注意ください。
……また、例の夢を見た。
先を見通す事の叶わない、どこまでも続く闇。
そして時期に……
炎が上がり、私の体を焼く。
大将
大将
住人たち
犠牲者
黒焦げになった者たちが私に群がって、蛇のように締め上げて来る。
苦しい、苦しい……!
息が限界に近づいてきたその時。
姫
鼻の頭に冷たいものが当たり、目が覚めた。
リュージャ様
目の前では黄色の眼と二つに裂けた舌を持つ、私の伴侶が心配そうな顔をして私の様子を伺っていた。
姫
姫
お礼に見つめる蛇の頭に唇をつけ、そのお返しに彼も私の唇をチルンと舐めた。
これが私達二人の間の愛情表現。
姫
姫
姫
リュージャ様は納得したようで、電子ケトルの側まで移動し
体を器用に使ってカコ、とスイッチのレバーを押してくれた。
姫
姫
通行人
通行人
通行人
通行人
人々は好き勝手呟きながら私を遠巻きに見る。
それ以外に干渉してこないほど、良くも悪くも人に関心のない都会は悪くない。
姫
姫
姫
姫
姫
姫
姫
店員
店員
姫
姫
近くのベンチに腰掛け、ストローで塊を吸い取る。
姫
姫
リュージャ様
何かを訴えるように鳴いてこちらを見上げるリュージャ様。
姫
姫
蓋を開けてベンチに置いてあげると、待っていましたとばかりにコップに口をつけ、飲み始めた。
手持ち無沙汰になり、ふと村での出来事に思いを過らせた。
火事での倒木の下敷きになった大将に一瞥をくれて逃げ出す時
リュージャ様が居なくなった事を思い出して、二人を説得して村を探し回った。
リュージャ様が居たのは地下にあった昔の神社前。
恐らく村の信仰と共に消滅しようと考えていたのだろう。
姫
姫
姫
姫
神社の前で座り込み、泣き崩れる私を暫く見て……
膝の上に彼は登ってきてくれたんだっけ。
リュージャ様
姫
姫
パタン、パタンと尾で私の手を叩いての意思表示に気づき、回想の世界から帰ってきた。
姫
姫
姫
ご主人
奥さん
姫
私が働かせてもらっているこの家の夫婦は居酒屋を経営している。
昔娘さんを亡くされたせいなのか、無戸籍児扱いだった私の後見人になり、働かせてくれているのだ。
姫
姫
姫
居酒屋での仕事は大変だし、たまに理不尽な要求をされる事もある。
でも夫との暮らしの為に、私を快く受け入れてくれたご主人夫妻の為にも毎日忙しなく働いている。
常連客
常連客
奥さん
他の客
姫
姫
姫
他の客
他の客
そう言って紙切れをエプロンにねじ込もうとして来る客。
姫
他の客
他の客
他の客
他の客
他の客
客はバタバタと会計を済ませ、店から飛び出していった。
姫
エプロンのポッケを見やると、そこには何やら得意げなリュージャ様がいつの間にやら潜り込んでいた。
姫
周りに聞こえないようにお礼を言い、また忙しない業務に没頭し始めた。