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花凜
那菜
爾繪琉
瑠雨
花凜
莉依
花凜
夷
花凜
爾繪琉
莉依は部屋に入る
莉依
なんで俺、あんなに嫌われなきゃいけないの?
もうやだよ。
辛いんだよ。
俺、がまんしたよ、
俺、沢山謝ったよ、
俺、沢山頑張ったよ、
莉依
なんで必要とされないの
辛い
辛い
辛い
莉依
タヒんでやる。
タヒんでやる
そう思いそばにあった薬を手に取る
莉依
俺、、、、やっとタヒねるはずなのに、
なんで手が動かないの、
なんで、震えてるの
薬の瓶を床に落とす
ガンッバラバラ
薬の瓶が割れ中の錠剤が床に飛び散る
莉依
俺は、タヒにたくない、
ただ兄弟に愛されて
認められたいだけだ、
そんな日は来るはずないのに、
莉依
俺は、みんなが大好きなんだ
嫌われても
1度愛されてしまったから
愛してしまったから
忘れられなくて
心のどこかに
許してもらって、昔みたいに
幸せになれるんじゃないかってずっと思ってきた
俺、ほんとに馬鹿みたい
莉依
ある夏の日、
俺は、ストレスで耳が聞こえにくなった
回想
あの日は『いつも通り』の日常だった
莉依
話しても無視されて
俺は限界だったんだと思う
莉依
1人で兄弟に喋りかけていると那菜くんが口を開いた
那菜
那菜
言われてしまったんだ
発言権はない
お前なんてタヒねばいいのに
莉依
俺はその場に崩れ落ちた
あぁぁぁしか言えなくて
絶望した
一気に耐えてきていた辛さが自分に降ってきて
ストレスに耐えられなくなった俺の体は
壊れていった
耳が聞こえなくなった
涙が出なくなった
体がしんどくて
自分はどこか別の世界にいるようだった
俺は、その日を境に笑う事が出来なくなった
全て作り笑いで
偽物の俺でいて
本当の俺はどこかへ行った
あの、冷たい目
あの、迷惑そうな声
俺は、もう
家族の
見守るような目も
優しい声も
安心する温もりも
全て、見れないし、聞こえないし、触れない
俺はその事が受け入れられなかった
みんなが俺の事を受け入れてくれないように
でもいつかまた、昔みたいに
那菜
慧
夷
爾繪琉
瑠雨
って呼んでくれる日が来るって
待ち続けている
回想しゅーりょー
莉依
夷ちゃんに言われた言葉を思い出す、
莉依
俺はもう分からなくなっていた
花凜
莉依
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