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こんにちは、作者のへるです 今回はようやく放置してたイラストを 書き上げたので 家族の話は一旦置いといて 先に既に完成していた話を出します!
ということで新キャラが出ます! やったー!
後で話の順番は調整しようと思います それではどうぞ!
頑張れ!地獄のダイエット 【前編】
バクバクバクバク
ドラン
モグモグモグモグ
リュウ
ドラン
リュウ
ドラン
リュウ
テオドール
テオドール
それはいつもの見慣れた食事風景……
オリヴィア
オリヴィア
急に大声で怒鳴るオリヴィアに視線が集まる
リュウ
ドラン
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
リュウ
リュウ
ドラン
にへらぁと微笑みながら答える2人 食事の時間はとても機嫌がいい
ドラン
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
テオドール
気まずい表情で目を逸らす
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
ドラン
リュウ
全体的に2人ともひと回り大きくなっている
テオドール
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
テオドール
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
【TIPS】食事によるエネルギー補給 この世界では、基本的に食事が魔力の根源である。 (ポーションや、能力別に特殊な例もある) 食事は全て身体に吸収され、魔力へと変換されるか、筋肉や脂肪となる。 食べた分より魔力の消耗が激しいと筋肉や脂肪が消費されるため、一日で体重が激減することもある。
身体を動かす"体力"と個々が持つ能力である"魔力"は別物であるが、魔力が枯渇すると身体的不調に繋がり動くことができなくなる。 魔力は治癒の際にも大量に消費されるため注意。 ちなみに一気に食べすぎると全部口から出る
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
ドラン
ドラン
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
リュウ
焦った表情でオリヴィアとテオドールを 交互に見る
オリヴィア
ドラン
テオドール
オリヴィアをなだめようとするテオドールに 鋭い視線が向く
オリヴィア
テオドール
テオドール
オリヴィアの態度に萎縮し小さくなっている
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
メガネがチカチカと光る
ドラン
リュウ
テオドール
オリヴィアに頭を下げる
テオドール
リュウ
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
リュウ
リュウ
ドラン
オリヴィア
リュウ
オリヴィア
にこりと静かに微笑む
ダイエット回避できるのか?
外へ向かう3人
「システム起動」
「特訓モードを開始」 「戦闘用仮想空間を展開します」
家の外がプロジェクター型の機械により 訓練所のような空間へと変わる
いくつか宙に浮いた足場があり、上下も広く使える
リュウ
オリヴィア
リュウとドランは以前にもっと強くなろうと この空間でよく特訓していたのだ
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
【TIPS】スーパーにゃんこ砲軍団 オリヴィアの発明した攻撃メカのひとつ 空中から攻撃をする 球体に猫耳がついた見た目で、前面からビームが打てる 比較的低コストで動かすことができる
ドラン
オリヴィア
オリヴィア
説明をしながら、安全な制御室へと1人で向かう
オリヴィア
「攻撃を開始します」
アナウンスと共に大量のメカが放出される
リュウ
ドラン
ビビビビビッッッ
あらゆる方向から攻撃が飛んでくる
ドラン
リュウ
それぞれ飛んだり足場を作って攻撃を避けていく
ビーッ、ビビビビビッッッ
メカも追うように攻撃を続ける
ドラン
ドラン
リュウ
オリヴィア
ドラン
ドラン
肩のすぐ横をビームが通過する
ドラン
ドラン
1つ避ける間に次々と視界にビームが飛び込んでくる
リュウ
何とか攻撃をギリギリで避けるも 明らかに押されている
オリヴィア
リュウ
リュウ
ドラン
威勢だけはいつも通りだ
オリヴィア
ドラン
ドラン
リュウ
リュウ
ドラン
ビビビビビッッッ
2人とも息を切らしながらも何とか避け続ける
しかし、危ない場面が明らかに増えている
リュウ
ドラン
オリヴィア
ドラン
「メカを増員します」
ドラン
アナウンスと共に追加のメカが放出される
リュウ
リュウ
ドラン
ビビビビビビビビッッッ
ドラン
リュウ
ドラン
容赦なく攻撃の雨が降り注ぐ
かろうじて避けているが、徐々に追い詰められる
どんっ
ドラン
リュウ
いつの間にか背中同士がぶつかる
気づいた時にはもうメカに囲まれていた
リュウ
リュウ
ドラン
ちゅどーんっ
強制食事制限開始!!
リュウ
リュウ
ドラン
しょんぼりとした2人 "いつもよりは"少ない料理が並ぶ
オリヴィア
テオドール
テオドール
リュウ
テオドール
テオドール
ドラン
ドラン
リュウ
テオドール
いつもなら特大のホールケーキが出てくるところだが 今回はちんまりとした丸い器に入っている
テオドール
リュウ
オリヴィア
テオドール
リュウ
ドラン
テオドール
ドラン
ドラン
真顔でもきゅもきゅと野菜を食べるドラン
ドラン
テオドール
ドラン
テオドール
テオドール
1枚1枚、文字がびっしりと書かれたメモ帳を取り出し 新しいページにまた文章を書き出していく
食事を振る舞うことが心の拠り所なので テオドールも2人と同じくらい表情が暗い
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
過酷な日々の始まり!
ダイエット開始の翌日……
リュウ
リュウ
ドラン
ドラン
庭で特訓を開始する2人
テオドール
テオドール
テオドール
オリヴィアに様子を見守るよう頼まれ 珍しく2人と外に出るテオドール
リュウ
リュウ
ドラン
リュウ
ドラン
返事を聞いて地面を思い切り蹴りあげるドラン かなりのスピードでリュウの懐に飛び込む
リュウ
ドランが身体に当たるスレスレで身体を捻り横に避ける
ドラン
ズザザザザザッ
ドラン
いつもなら軽やかに翻り連撃に入るはずだが そのまま止まれずに地面に倒れ込む
リュウ
リュウ
リュウ
ぐらりと視界が揺れる 避けた反動もあり、酷い頭痛に襲われる
テオドール
リュウ
ドラン
テオドール
テオドール
今まで相当な量を平らげていただけある。 1日減らしただけでかなり体に堪えているようだ
並外れた2人の"適度"など 流石にテオドールでも判断しきれない
テオドール
リュウ
リュウ
ドラン
ドラン
パキ…パキ……
ゴォォ…
空気が変わったかと思うと 平らな地面にヒビが入り、周囲に火の玉が現れる
テオドール
テオドール
心配をしながらも、安全な距離をとりつつ 2人の様子を眺めるテオドール
リュウ
ドラン
数分後…
テオドール
リュウ
ドラン
ドラン
あっという間に魔力の気配は消え失せてしまった
テオドール
テオドール
リュウ
ドラン
とぼとぼとおうちに戻る…
3日目
ドラン
リュウ
まだ少しフラついているが 昨日よりはまだ動けるようになっている2人
魔力を使って互いにに攻撃をしあう
リュウ
リュウ
ドラン
リュウ
リュウ
ドラン
身体を動かしてはすぐに休憩を繰り返す
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
ドラン
ドラン
3日前の特訓を思い出す
リュウ
ドラン
ダイエットはまだまだ始まったばかり
4日目
オリヴィア
テオドール
テオドール
リュウ
テオドール
ドラン
オリヴィア
ドラン
オリヴィアが新しいデパートに行きたいらしく 二人で出掛けるようだ
オリヴィア
オリヴィア
ドラン
見送りして、また訓練再開!
その日の午後……
ドラン
リュウ
昼食を食べ終わり、また訓練を再開する2人
ドラン
ドラン
リュウ
ドラン
リュウ
リュウ
ドラン
ドラン
リュウ
リュウ
リュウ
またあの仮想空間を起動しようとする
ズゥン……
リュウ
リュウ
ドラン
リュウ
リュウ
ドラン
リュウの視線が向く方を凝視する
ドラン
リュウ
しゃがんで左手を地につけ、魔力を這わせる
リュウ
リュウ
ズズッ、ドォンッ
つかの間、遠くで巨大な何かを地面に 叩きつけるような音が響く
ドラン
ドラン
ドラン
リュウ
リュウ
ドラン
ドラン
ドラン
リュウ
あっという間に音のする方へと消えていってしまった
リュウ
リュウ
重い尻尾を引き摺りながらドランを追いかける
敵の正体とは…?
数十分後…
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
走りながら目を凝らす
リュウ
リュウ
ズンッ、ズドンッッ
先程から遠くに音の正体が見え始めている
赤いタコのような巨大モンスターが暴れていた
リュウ
リュウ
リュウ
走るスピードを上げつつ敵を観察する
リュウ
リュウ
リュウ
近づくにつれ違和感を覚える
遠い。見込み以上に姿が遠い。
そして、やっと敵の攻撃範囲に辿り着く
リュウ
リュウ
リュウ
ズシンッッ
リュウ
巨大なタコ足が振りかぶってくる
リュウ
リュウ
距離をとり、改めて敵を見上げる
軽く高さ20mはありそうだ
リュウ
ドスンッッ、ドスンッッ
敵にこちらは見えていないようで がむしゃらに攻撃しているだけのようだ
攻撃の当たらない離れた距離からドランを探す
大声で叫ぶもかき消されるばかりで おまけに砂埃で視界も悪い
リュウ
リュウ
リュウ
足が止まる
砂埃の中から引きちぎられたタコ足が 複数集められているのが見えた
リュウ
リュウ
その中に、攻撃を直に受けたのか 血塗れで瀕死状態のドランが倒れていた
そしてすぐ隣にもう一人 タコ足を貪り食うぽっちゃり体型の女が座っていた
リュウ
リュウ
イリヤ
パキパキパキ……
モンスターの攻撃で周囲にちりじりになった 岩やら瓦礫がリュウの魔力で宙に浮く
イリヤ
イリヤ
リュウ
女がこちらを向く
ゴツいツノがあり、隠れて見にくいが 竜族のような尾もある
リュウ
リュウ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
へらりと笑みを浮かべ、タコ足を手に掴んで見せる
リュウ
思いの外、攻撃の姿勢を見せない相手にたじろぐ
その瞬間
アキュラ
ガンッ
リュウ
ドサッ
背後から横に向けた大剣で思いきり殴られ倒れる
カランッ、ガラガラ
魔力が途切れ、宙に浮いた岩などが下へ落ちる
イリヤ
イリヤ
イリヤ
アキュラ
アキュラ
倒れるリュウの上にのしかかり答える こちらもだいぶ横に大きい少年だ
ただ、顔は前髪で隠れており 大きなマウスのような耳が右側にだけついている
アキュラ
アキュラ
イリヤ
座ったまま目を凝らして顔を見る
イリヤ
アキュラ
そんな会話をしながら 大きなリュックサックから縄を取り出す
…ビキッ
イリヤ
イリヤ
アキュラ
アキュラ
どすっ
リュウが急に動き出し 上に乗っかっていた少年が後ろに倒れる
アキュラ
リュウ
リュウ
パキリ、パキリ
身体の鱗が侵食していく
右目が黒く染まっていく
声が咆哮へと変わっていく
強大な魔力が滲み出る
鋭い眼が後退る少年を睨みつける
アキュラ
アキュラ
バサッッ
リュウ
急に視界が真っ暗になる
ドラン
ドラン
背後から飛んできたドランが リュウの両目を手で塞いでいた
リュウ
ドラン
ドラン
リュウ
リュウ
リュウ
シュゥゥ…
リュウ
リュウ
ドランの手をゆっくりはがしながら振り向く
侵食した鱗も目も元通りになっている
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
ドラン
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
少年を思いっきり指さす
アキュラ
リュウ
ドラン
リュウ
ドラン
ドラン
ドラン
リュウ
リュウ
リュウ
ドラン
いつも通りの口論が勃発する
アキュラ
イリヤ
イリヤ
アキュラ
イリヤ
ドシン、ドシンッッ
相変わらずモンスターは暴れまくっている
イリヤ
イリヤ
手に持っていたタコ足を平らげて立ち上がる
伸びをしながらドラン達の元へ歩いていく
イリヤ
ドラン
リュウ
……。
喧嘩腰のまま声の方に視線を向ける2人だが その姿を見た瞬間声を失う
イリヤ
イリヤ
彼女の背丈は2m以上あった
落ち着いて話をする4人…
イリヤ
イリヤ
リュウ
リュウ
リュウ
ドラン
イリヤ
アキュラ
リュウ
と言いつつも、暴走で治癒が進んだとはいえ まだ頭は痛む
ドラン
リュウ
ドラン
イリヤ
リュウ
ドラン
黒髪ツインテールの女が想像より背が高く、 なんだか変に緊張してしまう
背だけでなく…いろいろ、大きい……
イリヤ
リュウ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
目つきが悪い割に、ふんわりと柔らかく笑う
ドラン
ドラン
ドラン
イリヤ
イリヤ
イリヤ
縦にも横にも大きな身体を 仁王立ちで誇らしげに見せる
イリヤ
アキュラ
頬の肉をつままれ、細い尻尾がピンと伸びる
イリヤ
イリヤ
イリヤ
ドラン
イリヤ
イリヤ
イリヤ
ドラン
リュウ
リュウ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
リュウ
イリヤ
イリヤ
リュウ
ドラン
疑い深い目で彼女を見つめる
イリヤ
リュウ
イリヤ
アキュラ
1人だけそっぽを向いて呟く
リュウ
リュウ
リュウ
ドラン
リュウ
リュウ
ドラン
アキュラ
アキュラ
アキュラ
【TIPS】種族について この世界は純粋な人間以外に様々な"種族"が存在する。 他種族でも"互いの魔力の結びつき"によって子を成すこともできるため、多種多様な姿の者がいる。 ただ、数世代先まで遺伝子異常が起こりやすいため基本的には同種族と結ばれる者が多い。 本能的な面でも、同種族だったり髪の色が似た者が惹かれ合いやすい傾向があると科学的根拠に基づくデータにより明らかにされている。
ちなみに、他種族より人間の遺伝子は容姿に強く反映されやすく、人間×他種族だと耳や尻尾などの特徴のみが現れ、ほぼ人間に近い姿になりやすい。(ドランもこのタイプ) そのような者は"亜人"と呼ばれることが多く、各生物の特徴が顕著に出ている"獣人"、"鳥人"、"竜人"などとは区別されがちである。
静かにヘッドホンを外すアキュラ
ドラン
大きな獣耳と反対の左側には人間の耳が付いていた
アキュラ
アキュラ
笑いながら言うが、 ゴーグルに隠れて本当の表情は見えない
アキュラ
アキュラ
イリヤ
イリヤに頭を撫でられ、アキュラの頬が赤くなる
リュウ
アキュラ
リュウ
急な質問に目が泳ぐ
リュウ
イリヤ
イリヤ
リュウ
リュウ
リュウ
そういいながら自分の左手を眺める
ドラン
ドラン
ドラン
リュウ
ドラン
ドラン
一瞬俯いたように見えた顔は すぐににぱっと笑顔に変わる
リュウ
リュウ
ドラン
ドラン
ドラン
イリヤ
イリヤ
にんまりと笑う
イリヤ
リュウ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
リュウ
リュウ
イリヤ
イリヤ
アキュラ
アキュラ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
リュウ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
ドラン
ドラン
顔に付いた血の跡を拭いながら呟く
リュウ
リュウ
アキュラ
アキュラ
話に夢中になっていたがいつの間にか 「ドシン、ドシン」という音が消えている
リュウ
リュウ
リュウ
さっきまで暴れていたモンスターの方向を見ると
ギョロリ
2つの目が4人を捉えていた
ドラン
ドラン
イリヤ
アキュラ
リュウ
ビュンッッ
ガァンッ!!!
ドラン
ドォン!!!
アキュラ
イリヤ
バシッ!!!
リュウ
がむしゃらに動いていた足が 一斉にこちらへ集中する
リュウ
リュウ
ドラン
ドラン
ドラン
よたよたと走るドラン
リュウ
リュウ
イリヤ
アキュラ
脂肪たっぷりの身体を重そうに動かして ギリギリで避けている
リュウ
リュウ
ズッ、ドォン!!
リュウ
逃げた先に壁のように 数本の巨大タコ足が立ち塞がる
ドラン
リュウ
イリヤ
リュウ
背後から大きなかたまり…いや、イリヤが ものすごい速さでタコ足の壁へ飛んでいく
イリヤ
ズニュッッッ!
振り回したバットがタコ足を引き裂いていく
一瞬だったがバットを振った時に 魔力の刃が出ているように見えた
リュウ
アキュラ
そう言いながら、後ろから襲ってくるタコ足を アキュラが大剣で捌く
イリヤ
ドラン
ドシンッッ、ドシンッッ
ドラン
リュウ
イリヤ
イリヤ
タコ足を切り裂きながら走るイリヤの後ろを追う
ズニュッ!!!!
ズシン!!!!!
ドォンッッッ!!!!!
しかし、タコ足は勢いを止めることなく こちら側の攻撃が間に合わないほどの壁を作った
イリヤ
イリヤ
リュウ
リュウ
ドラン
足元に布のようなものが落ちていることに気づき 拾い上げる
ドラン
ドラン
リュウ
直後、リュウの驚愕した叫び声が響く
ドラン
砂埃が落ち着きを取り戻した前方を見る
ドラン
ドラン
イリヤ
そこには、スラリとしたスタイル抜群の美少女が バットを杖代わりに項垂れていた
ドラン
「イリヤさーん!!大丈夫ですか!!!」
後方のタコ足攻撃を防いでいたアキュラの 呼び声が聞こえる
イリヤ
リュウ
アキュラ
リュウ
リュウ
声の方を振り向くとまたもや痩せて見違えた少年が ダボダボのズボンを抑えながら走ってくる
ゴーグルで前髪を上げ、碧い瞳が顕になる
アキュラ
アキュラ
アキュラ
大きなリュックから替えのスカートと下着を取り出す
イリヤ
イリヤ
グイッとだぼだぼに伸びたままのインナーを 横に引っ張って見せる
アキュラ
アキュラ
思いっきりリュウの方を指さす
ドラン
リュウ
リュウ
リュウ
ドスッ、グシャッッ
なんとか力を振り絞り、飛んでくるタコ足を止める
イリヤ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
リュウ
イリヤ
イリヤ
ドラン
ぐぅ~とお腹を鳴らしながら 羨ましそうにタコ足を見るドラン
アキュラ
アキュラ
アキュラ
呆れた表情のリュウに、さらに呆れ顔でものを言う
イリヤ
イリヤ
アキュラ
アキュラ
リュウ
かなり極限状態のはずなのに 本気で焦っているのはただ1人、リュウだけである
ドラン
襲ってくるタコ足を引き裂き、1口食べてみる
ドラン
ドラン
リュウ
リュウ
先程から思っていたが、ヌルヌルしてて色も悪く ゲテモノにしか見えない
ドラン
リュウ
ドクン
リュウ
急激な食欲に襲われる
それは自分の脳からの信号でなく 身体の内側から求めるような耐え難いものだった
リュウ
リュウ
グジュッ
向かってきたタコ足を鋭い爪で切り裂く
リュウ
ぱくっ
リュウ
気色悪い見た目に反して タコをクリーミーにしたような味がする
ドラン
ドラン
こんな状況なのに、いつも通り にぱっと笑う
リュウ
敵からの攻撃を防ぎつつ、空腹を満たしながら 今度は徐々にモンスターの胴体へと向かう
イリヤ
イリヤ
アキュラ
イリヤ
アキュラ
イリヤ
再び4人はいっせいに攻撃を開始する
ドラン
ドラン
ひとまず空腹感が減ったことで飛べるようになる
しかし肝心の炎は弱くしょぼい火力しか出ない
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
空腹が消え少しは動きがマシになったものの まだまだ調子は悪い
ただ、身体の奥で微かにふつふつと何かを感じる
リュウ
そして敵の胴体に近づくにつれ タコ足の攻撃は明らかに激しくなっていた
アキュラ
ザクッ、グシュッ
随分と小柄になった身体で大剣を振り回す
もはや大剣に"振り回されている"ようにしか見えないが 誰よりも速く動きまわる
イリヤ
イリヤ
イリヤ
アキュラ
アキュラ
イリヤ
イリヤ
イリヤ
ズドドドドドッッ
バットから生み出される刃が遠くまで タコ足を引き裂いていく
アキュラ
イリヤ
ぐぅぅぅう
盛大にお腹が鳴る
イリヤ
イリヤ
イリヤ
ドラン
イリヤ
リュウ
リュウ
リュウ
イリヤ
リュウ
リュウ
近づくにつれどんどん敵の攻撃は激しさを増す
でももうモンスターの胴体はすぐそこだ
イリヤ
アキュラ
アキュラ
ドラン
ドラン
バシッ
ガンッ
ドラン
ドラン
思いきり地面に叩きつけられる
リュウ
ドラン
ドラン
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
リュウ
どうにか状況を打破しようと思考を巡らせる
リュウ
覚悟を決め、モンスターの方へと歩いていく
アキュラ
イリヤ
リュウ
ドラン
リュウ
ドラン
ドラン
リュウ
そう言い残して巨大なモンスターの元へと 飛び込んでいった
後編に続く