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アビス教団、ただいま夏休み中につき (ダイ蛍)

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アビス教団、ただいま夏休み中につき (ダイ蛍)

1 - アビス教団、ただいま夏休み中につき (ダイ蛍) 第1話「手紙」

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2022年07月02日

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-アビス教団、ただいま夏休み中につき-

第1話「手紙」

太陽のように赤い林檎

青々と茂った木々

照りつける太陽

何処からだろうか、小鳥のさえずりが聞こえてくる

………いや、幻聴か?

ダインスレイヴ

…暑い。

そう一息つき、モンド城内の木にもたれ掛かる

今日は一段と気温が高いように感じる

お陰でアビス教団の散策もままならない程だ

暑さで亡くなってしまう、などの話はよく耳にするがそんな事はどうでもいい

第一、俺はアビスの呪いで不老不死の呪いをかけられているせいで天に召される事などないのだ

ダインスレイヴ

…いや、本当にそうか?

ダインスレイヴ

いや、多分そうだ…そうに違いない。

嗚呼、頭が回らなくなってきた

そう、エンジェルズシェアで水分補給でもしようかと考えていた所に

???

あれ…?

????

どうしたんだ?ってああっ!!!

???

久しぶりだね……元気にしてた?

そう此方に微笑みかけ歩み寄ってくる

パイモン

お!ダインお久しぶりだな!

パイモン

ちゃんと疲れは取れたのか?

ダインスレイヴ

あぁ…お陰様でな。

そっか、良かった!

そう話しているとパイモンがぼーっと空を眺めているのを見かけた

…パイモン、どうしたの?

パイモン

ぅぅぅ、今日はとっても暑いぞ!

パイモン

旅人、今日の夜ご飯は冷たい料理にしてくれよぉ!

え、今日はラーメンにしようと思ったのに。

パイモン

お願いだ!冷たい料理ならなんでもいいぞ!

しょうがないな…分かった、考えてみるね。

パイモンと話終わった後、ハッとして此方の方を見る

そうだ…ダインはこれから何する予定?

ダインスレイヴ

何を…か?

ダインスレイヴ

エンジェルズシェアに寄って休憩する所だ

パイモン

おお!エンジェルズシェア!!!!

パイモン

オイラ達も一緒に行っていいか!?

パイモン…、

ダインスレイヴ

あぁ、構わない。

そう頷き軽く微笑みかけると2人は嬉しそうに微笑み返す

良かった、それじゃあ早速行こうか。

パイモン

ジュース、ジュース〜!

パイモン、飲みすぎないでよね…。

パイモン

ど、努力するぞ…

ほら、ダインも早く行こうよ。

そうふわりと笑みを浮かべたその姿に少しだけ心が揺らいだのは

言うまでもないだろう……

〜エンジェルズシェアにて〜

あれ…ダイン、お酒は飲まないの?

ダインスレイヴ

今は昼間だ…あぁ、モンドの人々は昼からも酒を飲むんだったな

うん…お陰で色々苦労するけど。

パイモン

吟遊野郎とかな!

ちょっとパイモン…まぁ、それは事実だけどね…

そう言いグラスの縁を指先でなぞりながら旅人…蛍は話す

パイモン

そうだ!ダイン、なんでまたモンドに戻ってきたんだ?

パイモン

何か理由があるのか??

ダインスレイヴ

理由…?

ダインスレイヴ

いや…近頃アビスの気配を感じなくなっていてな、まさかと思いモンドまで足を運んだんだ

そう、ココ最近アビスを気配を感じなくなっている

アビスがわざと俺を避けているのか分からないが、少なくとも何か動いているのは事実だ

ダインスレイヴ

……貴様はどうだ、最近アビス教団のヤツらを見かけたか?

そう問いかけると蛍とパイモンはお互いに顔を見合わせ数秒考え始めた

そして再び俺の方に向き、こう言った

1週間会ってない……ね。

ダインスレイヴ

……。

ダインスレイヴ

待て、1週間?

思わず耳を疑ったが蛍が苦笑しているのを見る限り本当なのだろう

うん、ヒルチャールやスライムくらいしか会ってないな…あと宝盗団とか色々。

パイモン

そうそう!怪しいなって思ってた所なんだ!!

パイモン

まさか…裏で何か動いてるのか!?

ダインスレイヴ

…その可能性が高い

ダインスレイヴ

しかし1週間となると……かなりの大事のようだな。

ダインスレイヴ

せめて何か手がかりがあればいいものを……

そう考えあぐねているとハッと思い出したように蛍が顔を上げる

あ、ダイン…!見てほしい物があるんだ

パイモン

旅人!もしかしてあれの事か!?

パイモン

あの字…読めないもんな……

ダインスレイヴ

なんだ?見せてみるといい。

うん、これなんだけど……

そう1枚の紙を手渡してくる

俺にとっては見慣れた文字だ……

ダインスレイヴ

アビスの文字、か。

ダインスレイヴ

これを何処で拾った?

ひ、拾ったって言うか……

パイモン

もらったって言うのが正しいよな?

そうだね。

ダインスレイヴ

もらった…?

そう首を傾げながら一通り内容に目を通す

いや、通そうとした時だった

アビスの詠唱者

また会ったな……。

俺も目を疑う光景だった

まさかアビス教団が現れるとはな…幸運なのか不運なのか

驚く俺達をよそにアビスの詠唱者は話し始めた

アビスの詠唱者

ここに来たのは言うまでもない…

アビスの詠唱者

その手紙のことについてだ!

パイモン

いやいやいや!

パイモン

第一、なんでエンジェルズシェアまで来るんだよ!!!

パイモン

人のいない2階で良かったぞ……

そうパイモンがため息を着いているのをよそに俺は軽く頭を抱えた

ダインスレイヴ

……この手紙に何か意味があるのか?

アビスの詠唱者

それをよく見てみるがいい

言われるままに俺は目を通す

軽く要約すると「最近暑くなってきたのでアビス教団は休暇を取ろうと思います、アビス教団としての活動は行いません」

だそうだ…………。

その事を2人に話すと案の定驚いていた

パイモン

待て待て待て!!!!

パイモン

だからココ最近アビスの魔術師とかを見かけてなかったってことか?

そう…なるんじゃないかな。

アビスの詠唱者

そうだ…!!!!!

そう断言する詠唱者に俺と蛍はお互い目を見合わせる

…倒していい?

ダインスレイヴ

構わない

アビスの詠唱者

話を聞け!

ダインスレイヴ

…ふん。正直信用ならないな

ダインスレイヴ

そう言って俺の目を逃れられると思ったのか?

そう威圧すると何故かたじろい始めた

アビスの詠唱者

な…………。

アビスの詠唱者

夏休みが欲しかったんだ……

2人

夏休み…!?

アビスの詠唱者

アビス教団として30日間休みをいただく。

2人

さ、30日間……、、

思わず声が被ってしまう

アビスの詠唱者

………。

アビスの詠唱者

さらばだ!!

え、ま、待って……!

そう言いポータルで消えてしまった…全く、逃げ足の早い奴らだ

パイモン

こ、これからどうするんだよ…?

ダインスレイヴ

……。

ダインスレイヴ

これから何をすればいい?正直やる事がない。

パイモン

おい!質問に質問で返すな!!!

そうしばらく考える時間が続いた…。

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