俺のファンは有難いことに何万人 もいる。
そしてその中に俺のタイプが いることも少なくない。
可愛いなぁ。と思うことも多い。
でも、俺にはデビュー前から、 いやもっと前。
入所したての頃から、
ずーっと推してくれてる子がいる。
顔も服も全部が俺のタイプで。
初めてのイベントで見てから必ずその子を見つけて
ファンサ するようになったし、
サインボールがある時は手が届けば 手渡しするし
ちょっと遠いと、その子目掛けて 投げる。
たまに外しちゃうけど、
一球くらい大丈夫。 あの子は全公演来てくれるから。
廉
紫耀
廉
目の前に出されたスマホを見ると
あの子がいた。
紫耀
しまった、と思ったがもう遅い。
廉にはバレたくなかった。
廉
紫耀
廉
紫耀
バレた方が良かったのかもしれない。
なんだか、今の俺は
内緒にしていたこと。
叶わないと思ってたこと。
今は少しだけ叶うような気がした。
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