ya
だ、誰って!
ya
俺だよ、yaだよ!
jp
知らない……です…
ya
………………………………
ya
なんで……?
tt
ya
ya
!tt
tt
ごめんな、俺が
連れてきたんや
連れてきたんや
そう言って俺の耳を塞いできた
jp
わっ
そこからの会話はよく聞こえない
tt
jpがどうしてもって言うから…
tt
でも結局mfくんとボスに
見つかって
見つかって
tt
死神に関する記憶を消して
人間界に返すことになった
人間界に返すことになった
ya
……そんな…
tt
jpはたまたまyaと俺の
新人だからという理由で
死神と一年過ごすことに
なっただけで
新人だからという理由で
死神と一年過ごすことに
なっただけで
tt
他にも余命一年の人
沢山おるから……
沢山おるから……
tt
その人たちで研修して
本格的な仕事に出ろって
本格的な仕事に出ろって
tt
言うとった……
金髪の人が耳から手を離してくれた
ya
………やだ…
ya
やだよ………
tt
…………………
tt
ほら、お別れの時間や
ya
やだっっ!!!
jp
…………えっと……
ya
jp!待って!!
わからない
なんでこの人はこんなに必死なの?
jp
!
赤メッシュの人の指にはキラキラ光る指輪
俺が今指につけているものと色違いで デザインは全く一緒
なんでこの人と 俺がペアリング(たぶん)つけてるんだろ
tt
ya、落ち着け
ya
jp!!
泣きながら手を伸ばしてくる
俺はこの手を取るべきなのだろうか
mf
……俺が代わりに連れてくね
tt
……あぁ、頼む
mf
ほら、jp来て
jp
え、はい……
ya
jpぁぁぁ!!!
jp
……あの、最後にいいですか?
mf
なに?
jp
さっきの……赤メッシュの人は
なんだったんですか?
なんだったんですか?
mf
………君と三日目一緒に
過ごしただけの人
過ごしただけの人
jp
……え…??
jp
覚えてないです
mf
だろうね
jp
??
mf
ほら、バイバイ
トンッ
ゲートの中央へ押し出される
jp
え
ピカッッ
jp
わっ?!
jp
………俺の……家…??
jp
なんだったんだ…??
ya<jp!!!
jp
……なんであんな必死だったん
だろ…………
だろ…………
jp
……寝よ…
jp
早く過ぎないかな、
一年………
一年………
jp
もう…死にたいよ
jp
やりたいこともないし…
仕事怖いし……
仕事怖いし……
……最近
少し上手くいってた気がするけど
勘違いだったみたい
jp
……すぅ…
yaの家
tt
おいya、仕事だぞ
ya
……さっきjpと永遠の別れ
したばっかなのにもう
働けって?
したばっかなのにもう
働けって?
tt
………はぁ……
tt
なんでそんなjpにこだわるん
ya
………jpは…
ya
過去に……いっぱい酷い目に
あってた
あってた
ya
俺が…幸せにするって……
ya
余命一年を……楽しく
過ごさせるって…
過ごさせるって…
ya
約束したのに……
tt
………………………
tt
ほら、来るんや
tt
別の人の専属の死神に
なって来い
なって来い
ya
………………………
tt
………わかった
tt
俺が代わりに何日かyaの
休暇もらってきてやるから
休暇もらってきてやるから
tt
ゆっくり休み
ya
………ありがと………
tt
……ん
バタン…
ya
………………
ya
うっ……ふ、ぅっ……
ya
ポロポロ
涙が溢れてくる
ya
うわぁんっ…!
バサッ
投げやりになってjpの資料が詰まった ノートを部屋の隅へ放り投げる
……もう、必要ないし
カシャンッッ
ya
……あ、時計…………
これもjp専用の時計でこの時計が 表す残り時間がjpの余命となっている
どうやらノートと一緒に投げてしまった らしい
ya
……あれ…??
jpの余命
あと十一ヶ月あるはずなのに
ya
………二十分になってる……
なんで??
あと二十分で……jp死んじゃうの??
病気が急に進行したとか?
いや……違う
きっと……
ya
jpっっ!!!
俺は家を飛び出し人間界と死神界を繋ぐ ゲートへ向かった