『ルール』なんて知りません！

今日から夏休み

そしてえとさんとのご褒美で デートに行く日だ

えとさんは何とも思ってないかもしれないが

自分は緊張しまくって

そんなに寝れなかった

多分大丈夫だろう

一応のあさんのお墨付きだ

ちなみにのあさんには

友達と出かけるという言い訳をした

今回のデートには目標がある

少しでもえとさんに近づく、だ

あまりにも意識され無さすぎて

少し焦りを覚えている自分がいる

今日のえとさんはいつもと違う 雰囲気を放っていた

テス勉していた時はスポーティーな感じでカッコ良さもあったけど

今日は可愛い感じ

ふわふわとしたワンピースが似合ってる

凄く気まずい

電車内が混んでないこともあり

空いていた席に座ったが

揺れた時に触れる肩に 全集中してしまい

話が思いつかなくなった

えとさんと行きたかったって言うのはなぁ

ちょっとあれだし...

ここは誤魔化しておこう

思っていたよりも人が多く

人混みに流されそうになった

その名も『手を繋いで意識させようプラン』

理由を聞かれたら 人混みに 流されないようにとでも言えばいい

えとさんが手を差し出してくれた

えとさんの手は 思っていたよりも小さく

なんだか守りたくような感じがした

勇気を振り絞り恋人繋ぎをしてみた

触れてる手から

自分の心音が伝わりそうで

少し怖かった

お昼

理由可愛すぎだろ

その後も

ジェットコースターに乗ったり

ゲームをしたりして

時間的に最後になった

そう言う彼女の横顔は

夜景よりもさらに輝いて見えた

まぁそうだろう

今の俺は 人気者でもクズ人間でもない

ただの恋してるやつなんだから

少しは期待してもいいのか？

笑いかけると

えとさんの顔が真っ赤になった

本当に

かわいい