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楓
冴月
遠野くんの面談以降最初の通塾日。
塾では普通に接しようと決めていた。
もし不良と絡んでいるのを知っていることに勘づかれたら何が起こるかわからない。
冴月
楓
あの日鉢合わせたのが私だとバレているそぶりはない。
特に変わった様子はなく、あの夜に騒いでいた集団と絡んでいたのが本当に遠野くんだったのかすら疑わしくなる。
陽太
陽太
冴月
真奈
真奈
名前が記入された名簿を見て、ほかの3年生が少し盛りあがっている。
陽太
真奈
不良とは程遠い、素直な子たちだ。
声からしても、あの日外にいたのは塾に来ている子ではなかった。
不良グループとも仲がいいのに、こんないい子にも好かれている。
冴月
ちょっかいをかけ終わったのか、先程の生徒たちが笑い合いながら帰っていく。
校長
先輩
校長
入れ替わりで入ってきたのは、どうやら高校の校長らしい。
新人の私にはわからなかったけれど、差し出されたポスターとパンフレットを受け取る。
校長
校長
先輩
校長
校長
冴月
冴月
校長
私の紹介が終わるとすぐにほかの話題に移る。
パンフレットの表紙に何気なく視線を落とした私は、周りの音が聞こえなくなるような錯覚に陥った。
冴月
男女の生徒がそれぞれ2人。制服が2人と、部活動のユニフォームを着ている生徒が2人。
生徒会長を務めている子と、野球部のキャプテン。それから弓道部の部長。
そして、遠野くん。
冴月
冴月
冴月
冴月
不良グループと絡んでいるとは思えない、爽やかな笑顔。
校長
冴月
パンフレットに見入っていると思われたのか、自信ありげに校長に話しかけられる。
だけどそれどころではなかった。
隣に高校生が1人で住んでいると知っただけでも驚いたが、これでもかと謎が追加されていく。
冴月
少しだけ怖くなってくる。
たった一人の生徒なのに、連日新たな情報が飛び込んでくる。
忘れたくても忘れられないような、離れたくても離れられないような。
正体が分からないからこそ、隣に住んでいることはまだバレてはいけない。