テラーノベル
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それから2人は タクシーで移動して 事務所の前まで来ていた
大森には何回か電話をしたが 出ることは無かった
LINEで事務所に向かうことを 伝えようと思ったが 逃げられたら困ると 藤澤が止めた
若井と藤澤は 専用のカードキーをかざして 社内に入る
若井
若井はもしも、解散したら これも要らなくなるのかと思うと 寂しくなった
2人はエレベーターに乗り込み 藤澤が12階を慣れた手つきで押す
12階はフロア全体が Project-MGAの事務所となっていて 会議室や撮影所、リハスタ、 スタジオまで完備している
若井
若井はつい余計な事ばかり 考えしまう
エレベーターが12階に 到着すると扉が開く
エレベーターから出て 歩を進める
すると事務所の 受付をしている社員が あっ、と言う顔をして 2人に声をかける
受付(南川)
藤澤
2人は立ち止まる
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
若井
藤澤
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
藤澤
若井
2人は案内された椅子に座る 藤澤は気にしていない雰囲気だ スマホで時間を潰している 対照的に若井は心に来ていた
若井
藤澤
若井
若井
若井
若井が自虐的に笑う
藤澤
藤澤
藤澤が淡々と返す
藤澤
藤澤
若井
案外、藤澤が強気なので 若井は少し心が救われる
しばらく待つと受付の方が 2人の元に歩いてくる
受付(南川)
藤澤
藤澤
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
藤澤
藤澤
若井
若井
若井は足元を少し見るが すぐ顔を上げて笑顔で答える
若井
若井
受付(南川)
藤澤
受付(南川)
藤澤
藤澤
受付(南川)
受付(南川)
南川はしっかりと頷くと 受付の業務に戻って行った
ーーー
さらに15分 時間が経つのを待つが 若井はこんなに長い15分を 体験したのは初めてだ
若井は恐らく 2分ごとに時計を 確認していただろう
やっと15分経った ぴったりの時刻に 南川がやってくる
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
藤澤
若井
若井
2人が椅子から立ち上がると 南川は2人を案内する
会議室の扉を3回ノックすると ハキハキと伝える
受付(南川)
受付(南川)
中から「どうぞ」と声がする
南川が扉を開けると 2人を中に通した
藤澤
若井は何故か緊張して 藤澤が先に入るのを待つ
部屋の外から中を見ると 社員が10人程度、座っていて 大森は部屋の端の方で 足を組んで座っている
まるで大森が 敵から守られているような 社員が盾になっているような 配置に心が痛くなる
若井
若井も会議室に入る 扉を閉めると 妙な静けさが漂う
藤澤
若井
社員(杉田)
2人が案内されたのは 大森の座っている椅子から 机を隔てた反対側の席だ
若井
若井は戸惑う 完全に敵が座る位置だ
社員(杉田)
若井
若井と藤澤は椅子に座るが この会議室の雰囲気も相まって ますます、警戒されている 気持ちになった
社員(杉田)
社員(杉田)
若井
藤澤
若井と藤澤は 部屋の隅に座っている大森を見る 大森は帽子とメガネを着用していて 顔の表情を完全に隠している
藤澤
藤澤
藤澤が言い放つと 大森を指さす
藤澤
受付(南川)
受付(南川)
藤澤
若井
藤澤
藤澤はぶっきらぼう棒に言う
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
若井
藤澤
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
受付(南川)
藤澤
藤澤は耐えられなかったように 口を抑えて呆れた声で笑う
若井
若井は勢いよく立ち上がる
若井
若井
大森は足を組んだまま 何も言わずに 前を見据えてただ無言を貫く
若井
若井が1歩、踏みよると 社員達が一斉に立ち上がって それを制す
社員(杉田)
社員(杉田)
若井
若井
若井は心からの本音が出る
藤澤
藤澤がふっと笑ったと思ったら 突然、大爆笑をする
藤澤
若井
藤澤
藤澤は瞳に滲んだ 涙を拭くとふっー息を吐く そして、笑顔のまま 大森を見据えた
藤澤
藤澤
大森とは違う種類の ヒリついた緊張感が会議室を包む 社員達も初めて見る藤澤の 雰囲気に背筋が伸びた
大森
藤澤
藤澤
ちらりと杉田が大森の方をみる 大森がこくりと頷く
社員(杉田)
社員(杉田)
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤は困ったように頭を掻きながら 立ち上がると ぐっと背筋を伸ばす そして、よく通る声で話す
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
大森
大森がつい立ち上がる
藤澤
藤澤がわざとらしく驚く
大森
大森
藤澤
藤澤
藤澤は立ち上がると 大森の方に歩いていく
若井の時にはあんなに強気だった 社員達は戸惑いながら 何となく道を塞ぐだけで 役割を全く果たせていない
藤澤
藤澤
藤澤が笑顔で言うと 社員は頷きながら素直に退いた
藤澤
藤澤
大森
大森は恨めしそうな顔で 藤澤を睨む
大森
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
大森
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
大森
大森の身体から 勝手に息が出ていく
藤澤
藤澤
藤澤
大森
あまりの藤澤の用意周到さに 大森は何も言えずに ただ藤澤を見つめた
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤はにこっと笑うと 大森が座っていた 椅子に座った
コメント
24件
すごい!!そういう展開かー! 思ってなかった、、想像力すごいです、、👏👏 今回も凄かったです! 続き読んできます!!!👀💕
続きだぁー!これ、ずーっと大森さんが逆に訴える話を1人で妄想してます😆