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コメント
10件
これは最終回にはギャン泣きするタイプですわね最高だわ
うわあああああ「定期的に死にます」とかいうワパーワード!
えまって1話からこんなに内容盛りだくさんで良いんですか!?!?🥺しかも定期的に死ぬっていうサービス付き…なんて豪華なんだ、、 これは号泣の予感んんんんん!!
連載__『晩夏、君だけが居なくなる.』 StaRt.
予知夢(Yotimu)とは 未来に起きる出来事が夢の中に現れる事。 そして、夢で見た内容が現実世界で起こる事。 (諸説あり)
若井滉斗side
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O.M
W.H
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八月一日、
元貴の明るい声が携帯越しに静かに響いた
今、俺は部屋の中でゲームを一人で楽しんでいた
そんな中元貴からかかってきた一本の電話
寂しいから喋ってくれ、という難しい命令。
ゲームを一旦終了し、俺は元貴に話題を持ちかけた
仕事のこと
次のオフの日のこと
曲の話
ゲームの話
新しくできたイタリアンのお店の話
話題は尽きることなく続いた
俺が放った一言に元貴が楽しそうに笑う
俺も釣られて笑った、その時だった
ドンッッ
携帯が震えるくらいの衝撃音
そして、車が発進する音
W.H
携帯からはびっくりするほど何も聞こえてこない
何度も何度も元貴の名前を呼んだ
元貴からの返事は無い
通話はまだ繋がっているのに、元貴の声は聞こえない
元貴が今いる場所を確認する
今元貴がいる場所は__
元貴の家の近くの薄暗い路地
俺は確認すると元貴がいる場所であろう場所に走った
足がもつれても、息が切れても
走って走って、走り続けて
ようやく、辿り着く
W.H
そこには、血まみれになった元貴が倒れていた
頭からは沢山の血が流れていて
腕からは骨が突き出て
息は、当然、もう無かった
ーーー
W.H
朝
場違いにも小鳥がちゅんちゅんと鳴いている
最悪な目覚め
後味の悪い夢
よりによって、メンバーを失う夢を見るなんて
俺の体はぐっしょりと汗をかいていて、俺の息も荒い
でも、少し心配になって元貴に連絡をする
『元貴、生きてる、よね?』
恐る恐る送ると、すぐに既読がついて送られてきた
『当たり前じゃん。なに、急に』
元貴に夢のことを話すのは気が引けて、無難な答えを返す
精神的に参っているのかもしれない
そんなことを考えながら携帯のカレンダーで今日の予定を確認する
七月三十一日。
もう七月は今日で終わり、明日からは八月だ
今日は、レコーディングの予定が入っている
そう言えば
あの夢で元貴が死ぬのが八月一日の夜だとわかっていたのは、何故なんだろう
ーーー
八月一日の朝
天気は晴天とは言えず、どんよりとした曇り空が広がっていた
今日はミセスの活動はない
その代わりに涼ちゃんと俺はバライティの収録が入っている
ちなみに元貴は他の仕事の打ち合わせがあるらしい
八月一日、なんとなく夢のことが引っかかる
あの夢が現実になるわけない、と思いながらも
なんとなく仕事終わり元貴の帰り道に待ち伏せしてしまう
元貴から電話がかかってきた
携帯につけている元貴とお揃いのギターのキーホルダーが揺れる
もしもし、と電話をとると元貴の口から聞いたことのある言葉が聞こえてきた
不思議に、違和感を覚えつつも俺は元貴と喋りながら時間を潰した
元貴が夢と同じタイミングで笑う
違和感が俺の中で大きくなっていく
あまりにも、夢と同じすぎる
このままでは本当に元貴が死んでしまうかもしれない危惧し始めた時、元貴の姿が街灯に照らされた
白線の内側を、電話しながら歩いてくる
その姿に、声をかけようとした瞬間だった
スピード規約を無視した車が、元貴にぶつかった
元貴は悲鳴をあげる前に壁にぶつけられ、
白い自動車には返り血が飛んだ
そのままずるずると元貴は壁からずり落ちていく
全てがスローモーションに見えた
あの夢が、現実になる
元貴が、死んだ
それを確信した時、俺は心の中で叫んでいた
もう一度、やり直させてほしい、
今度は絶対に元貴を助けるから、と
そう願った時、俺の体が白い光に包まれ始めた
こんにちは
連載開始です
定期的に死にます
♡&💬よろしくお願いします
それではまた