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授業を終え 、廊下を歩いていた時のことだった
Hima
Illma
前から歩いてくる生徒が、 両手で抱え込むようにノートを握っている。
腕の隙間から見えた文字――
「しね」
「きえろ」
「 ゴミカス 」
ただの落書きにしては、あまりに幼稚で残酷すぎた。
顔を上げないその子が、 教室を素通りしてどこかへ消えていく。
胸の奥にざらついた違和感が残り、足が止まった。
あっという間に放課後
めんどうなタスクを終わらせて
灰色の空を見上げながら帰った
Illma
ザーザー.... (雨
Illma
翌朝
朝は基本的に強いほうだが
雨が降っていたからか少し気分が下がっていた
気晴らしに屋上にいこう
コツ コツ コツ ....
ガチャ ....
屋上のドアを開けた瞬間、風が強く吹き抜けた。
気分を変えるつもりできたのに――
視界の隅で、人影が動かない。
Illma
Illma
フェンスの影に、誰かが倒れている
Illma
Illma
近づいてみれば、 それは昨日、廊下で見かけたあの生徒だった。
Hima
制服はしわだらけで、腕には青い痕。
顔色は悪く、唇はかすかに震えている。
Hima
それでも、こちらを見上げた目は――
笑っているように歪んでいて、けれど光を宿してはいなかった。
Illma
駆け寄って肩を揺すると、ゆっくりと瞬きして、かすれた声で言った。
Hima
Hima
Illma
反射でそう返したが、
冗談にもならないその強がりに、胸が締め付けられる
笑っているのに、まるで泣いているみたいな顔だったから
Illma
Illma
Illma
肩に手を添えて促すと、眉をひそめながらゆっくりと体を起こした。
膝に力を込めようとするが、すぐにガクンと崩れ落ちそうになる。
Hima
Illma
唇を噛みしめているけど、どう見ても無理だ。
思わず腕を伸ばし、倒れ込む前に抱きとめた。 驚くほど軽い身体に、心臓が痛む。
Illma
反発する暇も与えず、背を向けて膝を折った。
Illma
しばらくの沈黙。 けれど、背中にそっと重みがかかった瞬間、胸の奥が熱くなる。
Hima
Illma
切ります