テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
アル
真っ暗な場所にも段々と目が慣れてきた頃、夢中で探索していた俺は気づけば不気味な場所にたどり着いていた。
アル
どこまで続いているのか分からないほど、上へと伸びる階段に呆気にとられ息を飲む。 どこへ続いているのか分からないが、いや寧ろ分からないからこそ興味がそそられるのだ。
アル
階段へ1歩足を踏み出した時、リクとサラの顔が思い浮かんだ。 登ってみたい欲に駆られるが、2人を待たせている状況で悠々と登っていられるような自己中な奴にはなりたくない。
踏み出した足を引っ込め、元来た道を引き返す。
アル
セラ
リク
膨らませたセラの頬をつつき、目をキラキラと輝かせるリクの頭をポンッと撫でた。
アル
リク
ズボンのポッケに突っ込んでいたお宝たちを取り出して見せると、リクはより一層目を輝かせながらぴょんぴょん跳ねてみせる。
セラ
アル
あの階段のことを2人に話そうと思ったが、喉元まででかかった言葉を俺は飲み込んだ。 セラは最初はキョトンとしていたが、目を細め、俺の言葉を吟味しているかのような顔つきだ。
セラ
アル
リク
セラ
俺の膝は砂まみれで、所々擦れて赤い血が滲んでいた。 心配そうにするセラとは対照的にケラケラ笑うリクの頬を引っ張る。
リク
アル
アル
勢いよく駆け出すと、2人も俺に釣られて走り出した。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!