アル
なんだ、ここ…
真っ暗な場所にも段々と目が慣れてきた頃、夢中で探索していた俺は気づけば不気味な場所にたどり着いていた。
アル
なっげえ階段だなあ…
どこまで続いているのか分からないほど、上へと伸びる階段に呆気にとられ息を飲む。 どこへ続いているのか分からないが、いや寧ろ分からないからこそ興味がそそられるのだ。
アル
(登ってしまおうか)
階段へ1歩足を踏み出した時、リクとサラの顔が思い浮かんだ。 登ってみたい欲に駆られるが、2人を待たせている状況で悠々と登っていられるような自己中な奴にはなりたくない。
踏み出した足を引っ込め、元来た道を引き返す。
アル
待たせたな!
セラ
遅い!!心配するじゃない!
リク
なにか見つけた!?
膨らませたセラの頬をつつき、目をキラキラと輝かせるリクの頭をポンッと撫でた。
アル
暗くて分かりずらかったけど、お宝は結構見つかったぞ!
リク
すごーーい!!
ズボンのポッケに突っ込んでいたお宝たちを取り出して見せると、リクはより一層目を輝かせながらぴょんぴょん跳ねてみせる。
セラ
他には何かあった?
アル
ああ!あとは…
あの階段のことを2人に話そうと思ったが、喉元まででかかった言葉を俺は飲み込んだ。 セラは最初はキョトンとしていたが、目を細め、俺の言葉を吟味しているかのような顔つきだ。
セラ
怪しーいー!!!
アル
はは、暗すぎるし地面がでこぼこしてるもんだから、転けまくったぐらいだよ
リク
ええー!アル転けたの〜!?
セラ
え!アル兄、血が出ちゃってる!
俺の膝は砂まみれで、所々擦れて赤い血が滲んでいた。 心配そうにするセラとは対照的にケラケラ笑うリクの頬を引っ張る。
リク
痛いよアル〜!
アル
ほら、帰るぞ!
アル
最後に家に着いたやつは罰ゲームだ!
勢いよく駆け出すと、2人も俺に釣られて走り出した。






