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とある撮影スタジオにて
桃
親のため、金のため 今日も俺は働く
現場の人
現場の人
桃
今からするのは その中でも大嫌いな仕事
現場の人
桃
「AV」の撮影だ
現場の人
桃
楽屋…らしき部屋に通された
なんでも 今回の相手が遅れて来るらしい
桃
滅多に飲めないコーヒーに舌鼓を打ちつつ、さっと台本に目を通す
桃
ここに来てようやく気付いた
相手は女性じゃない 男性だ
桃
こういう仕事は初めてなので 戸惑いを隠せない
桃
と、部屋の中を ぐるぐると徘徊している時
バンッ!!!
赤
桃
赤
小柄で 純情そうな少年が入室して来た
現場の人
赤
あそこに座ってる桃髪の人にも 悪いことしちゃったな…
現場の人
現場の人
桃
と、頭を下げた高身長イケメン でもどこかぼーっとしている
なんか、この人向いてなさそう
赤
桃
桃
パタン
そう言い残して、桃さんは楽屋を出て行った
現場の人
赤
俺が実力でねじ伏せれば どうってことないっしょ?w
…撮影…
絶対にキモチよくさせて 俺の方が上ってことを証明してやる
現場の人
赤
ゆっくりと証明が暗くなる
そうそう。この感じ…
現場の人
カンッ
赤
俺をすみずみまで 見られてる感じ
桃
赤
俺が努力して磨いた
声や吐息の出し方 視線の方向 ポーズまで全部
赤
…完璧だ
桃
桃
赤
え、?
なに今の
桃
赤
桃
赤
桃
こんなのセリフじゃない 俺の素…俺の言葉が、撮られてる
桃
赤
桃
トントン、と 彼は唇を2回軽く叩いて指示をした
俺は震える手を首に回して 下手くそに深いキスをする
赤
桃
桃
そして
桃
赤
桃
キモチよさに溺れた俺は
赤
もう、何も考えられなくなっていた
赤
桃
赤
赤さん…めっちゃエロい//
だからか俺は 自然体で攻め続けることが出来ている
赤
そこに芝居や嘘はない
桃
赤
赤
快感を貪り合うふたりが ただ、互いを求めていた
桃
赤
桃
赤
微かに動くと締め付けられる
桃
赤
桃
俺も余裕じゃない
赤
桃
赤
桃
赤
身体を震わせ ナカをうねらせる赤さん
桃
赤
そこに、俺の精子を注いだ
桃
赤
…なんだ
AVって こんなにキモチいいんだ…♡
あれから1週間が過ぎた
赤さんとはLINEを交換した撮影以来 顔を合わせていない
赤
俺に懐いてくれるのはいいが プライベートでは関わりたくないのだ
桃
赤
赤
だって、
桃
俺たちは 「AV男優」だから
後腐れなんて、持っちゃダメなんだ