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魁斗(かいと)
望寧(もね)
これは遡る事数分前。
私は、両親と他界しバイトで生活を支える日々を送る高校生で、 今日もバイトの帰りだった。
望寧(もね)
魁斗(かいと)
アパート前に横たわる男性が1人。
望寧(もね)
結局、傷だらけの彼を放置することは出来なかった。
魁斗(かいと)
魁斗(かいと)
望寧(もね)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
魁斗(かいと)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
起き上がった彼は、着物が似合うような落ち着きがあって澄んだ空気を纏う狐だった。
いや、厳密に言えば、 人間に3角耳と、しっぽがついている
望寧(もね)
望寧(もね)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
魁斗(かいと)
魁斗(かいと)
ありえない現実と、恐怖で私は部屋の隅に逃げ込む。
魁斗(かいと)
魁斗(かいと)
すると突然魁斗の耳がピクっと反応する。
魁斗(かいと)
望寧(もね)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
目をキラキラと輝かせながら魁斗は私の手を握った。
魁斗(かいと)
静かな夜にうどんをすする音が狭い部屋に広がる。
魁斗(かいと)
子供のようにうどんを頬張る姿は凄く可愛い。
望寧(もね)
目を輝かせ、銀色の耳をピコピコと動かし、銀色のしっぽをフサフサと動かす。
魁斗(かいと)
魁斗(かいと)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
久しぶりに貰った『美味しい』が 私の心の奥に日をそっと灯す。
1人ですごしたアパートが、一人で食べていたちゃぶ台が、フワッと暖かい何かに包まれた感覚がする。
魁斗(かいと)
望寧(もね)
私は、目からこぼれる暖かい雫が涙だと気づいた時には止まらなくなっていた。
望寧(もね)
慌てる魁斗さんを安心させたいのに 言葉が上手く出てこない。
魁斗(かいと)
何かを察したように魁斗は私を抱きしめる。暖かい。
望寧(もね)
魁斗(かいと)
翌朝
望寧(もね)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
エプロン姿の狐が隣のキッチンからひょこっと顔を出す。
望寧(もね)
魁斗(かいと)
魁斗(かいと)
望寧(もね)
ピンポーン♪
望寧(もね)
望寧(もね)
陽翔(ひなと)
扉を開けると、そこには鬼がいました
いや、この人も厳密に言えば角と鋭い目を持った人間みたいな…なんだけど
望寧(もね)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
陽翔(ひなと)
陽翔(ひなと)
魁斗(かいと)
魁斗(かいと)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
陽翔(ひなと)
魁斗(かいと)
陽翔(ひなと)
魁斗(かいと)
魁斗の目線が私にむく。
望寧(もね)
魁斗(かいと)
望寧(もね)
陽翔(ひなと)
望寧(もね)
魁斗(かいと)
陽翔(ひなと)
赤い瞳と鋭い目付きが私の胸に針…いや釘を打つ。
望寧(もね)
このような恐喝に怯えないはずもなく 嫁ぐことになった。