天
…………
中也さんと会ってから数分後、 別の建物に来たみたいだけど……
天
見覚えあるな……
ここは太宰さんなどが使っていた拷問する時に相手を閉じ込める牢屋、 または、誰かを半永久的に閉じ込める施設でもある、
天
はぁぁぁ……
天
昔はここに人をぶち込む役割だったのに……
天
今となっちゃぶち込まれる側……か
コ ツ コ ツ 、
紅葉
久しいのう……天……
天
……姐さん、
紅葉
そんな怯えるでない
姐さんは昔っからそうだ、 私に甘い言葉で魅了させ 言う事を聞かせたり、 洗脳させたり、
天
…………
紅葉
くっくっ、相変わらず愛しいのぉ……
天
ひっ、
紅葉
可哀想じゃなぁ……こんな鎖に繋がれて……
天
……外してください
紅葉
そうじゃな
紅葉
だがしかし其れはお主がポートマフィアに加入したらの話、だがな
天
加入……?
惑わされては行けない これは誘導尋問だ、 姐さんは一応拷問を得意とする 姐さんの誘導尋問は幾度となく近くで見てきた
紅葉
嗚呼、お主が加入すれば探偵社の奴らに手を出すのも控えよう
天
っ、……
紅葉
之程好都合な事は無いと思うぞ?
天
……厭です、
紅葉
……何故じゃ
天
私が今此処で、ポートマフィアに戻れば、
天
私は探偵社がポートマフィア如きに負ける、
天
小さな組織だと認識してる、という事になるので、
紅葉
……ふっ、……
紅葉
仕方ないな……
紅葉
中也、来い
天
あっ、……
中也
ふはっ、
中也
全くいい眺めだぜ……
天
ヒ ュ ッ 、……
喉が段々と閉まって息の仕方を忘れるほど、 中也さんは瞳の奥に私を捉えてる
天
いや、……厭!
中也
あー、あ
中也
久しぶりだから優しくしてやろうと思ったのによ……
天
っ……
声に出ないような叫び声は虚しく薄暗い空に呑み込まれて言った
中也
もう充分に自由は堪能出来ただろ?
天
…………
ねぇ太宰さん
中也
ポートマフィアにはお前が居ないとな
天
ひっ、……
なんで中也さんなんかに私をあわせたんですか、
中也
お前の異能も容姿も凡て、
答えてよ、太宰さん
中也
俺達は アイシテル
私、2度と囚われていたくないの
天
…………わたし、
天
自由がない生活なんて、
天
嫌です、
でも私解ったよ、
中也
あ”?
自由を手に入れたいんだったら、
天
自由で在りたいんです、
自分から行動を起こさなきゃだめ、だって
天
その為に私は探偵社にいるんです、
太宰さんが昔そうだったように、
中也
…………はぁぁぁ
私にそう教えてくれた、
天
だからポートマフィアにはもう2度と、
太宰さんは唯の気分だよって言ってたけど、
天
加入する事も無いです
私が自由で有る為の
中也
俺は逃がす気はねぇぞ
課題なのかな、
天
私は逃げます、
紅葉
くっくっく、成長したのぉ……
天
……