出会い

一週間の始まり、月曜日。

教室の片隅の自席で安田美沙子(名前は捏造)は震えていた

不安が胸いっぱいに広がる。

ことの発端は昨日のこと

家に着いた瞬間思い出したが、どうせなら学校を出た時点で気がつきたかったと唇を噛む。

家に帰るやいなや鞄の中の裁縫道具をを引っ掴んで家を飛び出る。

余りの焦りに横断歩道でも車を確認するのもそこそこに渡ってしまう。

いつもよく吠える犬がいることで有名な山田さんちの家の角を曲がろうと少し身体の角度をずらす。

どんっっ

反対側からきた男の子とぶつかった。

後ろ向きの力を加えられた反動で思わず前のめりに倒れるが、なんとか手をつき地面とキスをすることは回避できた

と、思ったが…

身体の下に横たわっていたのはコンクリートの地面ではなく、

矢鱈と派手な柄の開襟シャツをきた自分とさほど歳の変わらない男の子だった。

思考が泡立ち、脳が揺れる。

安田の脳内は

千いったら続き書きます