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SAMURAI

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SAMURAI

5 - 第五話【決着】

2025年03月26日

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SAMURAI

六番の過去

彼は産まれた頃から孤独だった。増大過ぎる魔力と人間にはないものを持って産まれた。家族にも国にも迫害され、居場所がなかった。だか、彼は自分を捨てた国や家族を恨むことはせず、自分を保護してくれる場所を探した。そこで出会ったのが教会である。彼は神の子として祭り上げられ、代替わりに先代の意思と名を受継ぎ教祖となる。そして、六番を神とし崇める新たな国を作り上げた。

現代

現代にやって来た六番は小規模になってしまった教団を立て直し、教祖として君臨している。教会のしていることは貧しい人たちを救い、協会への招き入れ、教会の仕事をさせる。基本的には無償で引き受けるが、依頼内容によってはきちんと報酬をもらう。こうして経った1年で世界のトップとして成り上がり新たな企業を設立した。

四番と黄の戦い

どうした?

さっきから避けてばかりで反撃しないなー!

音速を超える刃に避けるだけの四番

四番

これほど速いと厄介なもよの

負けを認める気になったかい?

四番

認めるわけなかろうが若造

もらいましたよ!

次の瞬間、左足を切断される

四番

…………

あーぁ、終わりも見えてきたな

四番

勝った気にいるようじゃの?

そりゃ、片脚、片腕切り離されてまだ僕に勝てると?

四番

それもそうじゃの

四番

ただ、そこに落ちている足がわしのならな

何を…言って――

突如として黄はうつ伏せに倒れた

………っ!

なんだこれは?!!

俺の右足がー!!!

なぜだ?!

なんでお前の足を斬ったはずなのにお前はなぜ斬られていない?!

なぜ僕の足が斬られている?!!

何をした!!!

………っ!

左腕がない……!

僕に何をした!!!

四番

ワシ不死身じゃからの~

理由になってない!

四番

確かにお前さんはワシの片腕、片脚を斬り落とした

四番

じゃが、ワシには斬り落とした腕や足を治すことができるだけのこと

四番

そして、話をしながらお前さんの片腕と片脚を斬った

四番

簡単な話じゃろ?

なっ…何を言っているのか理解できない

四番

ホッホッホー、ちと難しかっかの

四番

要するにワシとっくの昔に音速など超えとるわい

なんだと?!

四番

ワシは何百年も生きてる化け物だ

四番

何百年という時を過ごし、剣の鍛錬をずっとしてきたワシがお前ごとき若造に劣るわけがなかろうよ

クッソがー!!

黄は体を起こし、立ち上がり、片脚だけで前進し、片腕だけで刀を振り下ろす

…………!

だが、その刃が届くことなく、残った片腕も片脚を斬られ、地面に倒れる

四番

四肢を失ったお前さに何ができる

まだだ!

そう言いと刀を口に咥え、自身と地面の間に軽い風爆を起こし宙に飛び、それでもなおその刀を振り下ろそうとする

四番

…………

四番は呆れた様子で口に咥えた刀を弾く

がー!

刀なくとも黄は戦うことを辞めず、噛みつこうとしてくる

四番は黄を地面に叩きつけた

四番

いい加減トドメを刺すかの

やめろー!!

四番が黄に再び、刀を向けた時のことだった

黄は本当に弱いな

四番

………!

四番

お主、何者じゃ?

初めまして四番

私は黒とでも読んでください

黒、僕を助けろ!

助けるわけないだろ

弱いやつはいらないから黄泉の国に帰りな

やっ、やめ…

彼がそう言うと黄は泥となった

四番

ワシは泥人形と戦ってたいたようじゃの

私達はそれを沼男(スワンプマン)と呼んでいますがね

四番

それで、お主らの目的は?

目的はまだ話せませんが

あなたには少しの間眠っていただければと思いましたね

四番

悪いがそういうわけにもいかなくてな

私と戦うおつもりで?

四番

そうなるのかの

あなたが勝てることはないですが

四番

腕に自信があるのかの?

倒しきれはしませんが人まずは退場していただくてね

黒は黒い塊を作り出した

四番

それは!?

四番

お主、その力をどこで?

言うわけがないでしょ

そう言って宙に浮いた黒い塊をこちらに向けて放つ

四番はそれを避ける

黒い塊はそのまま木に当たり、その周辺を飲み込んた。

さて、今度は大玉ですよ

と言うと上空にここらを飲み込めるほどの黒い塊が浮かんでいた

四番

あれを地面に落とせばお主も助からないじゃろ

ご安心をここにいるのは本体ではありませんので

では、生きていればまたお会いましょう

そう言うと黒は沼になり消えた

四番

…………

四番

これは厄介じゃの

四番は構える

四番

全てを燃やし尽くす不死の鳥よ。黒き塊を燃やし尽くせ

四番は空高く飛び、火の斬撃を飛ばす

四番

多少の被害はやむを得ないがこれがワシにできる精一杯じゃなの

火は黒い塊を包むように吸い込まれ

周辺の建物の屋根なども一部吸い込まれた

黒い塊は吸引を止めた

四番

…………

その直後のその塊は中心に圧縮され、破裂し大きな爆風を起こした

四番

ぐっ…

四番はその爆風に押され、そのまま地面に叩きつけられる

四番

…………

あたりは落ち着き静寂が訪れる

四番はゆっくりと立ち上がる。

四番

流石に力を使いすぎたようじゃ…

そうでしょうね。本来のあなたであればこのぐらいの攻撃は避けられたはずです

四番

そうじゃの…

背後に現れた黒は四番に背を向けて歩き始める

四番

やれやれ…これは回復するのに時間がかかりそうじゃな…

黒は持っている短刀についた血を布巾で丁寧に拭きとり鞘に収める

直後に四番はうつ伏せに倒れ、刺された腰から大量の血を垂れ流し

気を失った…

七番

…………

七番は立ち上がり上を見上げた

先ほどの橙の攻撃で近く深くまで落ちたようだ

すると上から何かが落ちてくる

大丈夫かー?

それは橙だった

よいしょ!

着地した橙は再び刀を向ける

さて、続行しますか!

七番

…………

やっぱなんか喋ってもらわないと張り合いないんだけど!

もう少し喋ってくれないか??

七番

……

まぁいいや

やめだーやめやめ!

さっきの攻撃で無傷な時点で俺に勝ち目ないし

七番

無傷じゃない

え?

七番

無傷じゃない

そうなのか?

七番

あぁ

ってことは俺にも勝機が…?!

七番

…………

いや、黙らないでもろて!!

まぁたとえ無傷じゃなかったとしても全然ピンピンしてるんじゃ勝てそうにない

降参するよ

七番

そうか…

とりあえず上まで連れてってやるよ!

七番

必要ない

そう言うと七番は高く跳んで壁を蹴って上へとあがる

すげー!

俺も上に戻りますか!

そう言うと橙は黒い靄を自身に包み

橙を包んだ靄は地上へと運ばれ

あっという間に七番を追い越す

七番

…………

七番はそれを見て足に火を使い爆発的にスピート上げた

先に地上についたのは七番

七番

…………

お前、速いな!スピート勝負でも負けたぜ

少し遅れて靄に包まれた橙が現れる

七番

…………

だから喋れよ!

まぁとりあえず

俺は役目は終えたから本拠地に戻りな

七番

…そうか

そう言うと七番はもうスピートでその場から離れた

はやー

さて、俺はこれからどっすかな

教会近く

これで私の役目は終わりましたね

それにしても傑作でしたね

まんまと爆散する六番は

六番

何がそんなに面白いのか私にも教えてくれるか?

直後、緑の後ろに六番が現れる

は?

はぁぁぁぁああ?!

なぜ、六番がここにいるのです?!

えっ、いつから?

今まで私の沼男と戦っていたのはなんかだったのです???

六番

なに、簡単な話だ

六番

貴様は始めから誤認していただけのことだ

(なっ、何を言っているんだコイツは……?)

(誤認……?)

(私が何を誤認していたというのだ)

六番

混乱してるようだな

六番

貴様は始めから私の用意した影武者と戦っていたというわけだ

そんなはずがないだろ!

あれは確かに六番だ

のはずだ!

見間違えるはずがない!

六番

あぁ、すまない

六番

私の言葉に誤りがあったな

はい?

六番

貴様は誤認していたと言ったが、正確に言えば私が誤認させた

六番

というべきだったな

意味がわからない…!

あれは紛れもない六番だ!

魔法の類も別人に入れ替わった痕跡もなかった

六番

貴様には難しい話だったようだな

六番

魔法じゃなくとも人を誤認させることは可能だ

出来るはずがない!

六番

少なくとも私は可能ということだ

あなたはずっと何を言っているんだ!

六番

理解しなくても良い

六番

私の思考は誰であろうと神であろうと理解できぬのだから

(訳が分からない……!)

(このままじゃまずい!)

(逃げなければ!)

緑は六番に背を向けてその場から逃げ出そうとする

……え?

ここは教会?

どうなってるんだ??

六番

自身に何が起きているのか分からぬようだな

くそったれがっ!

六番

言葉遣いが乱れてるぞ?

うるっさい!うるさい!うるさい!

緑は教会への外へと走り出す

再び景色が変わる

今度は図書館?!

どうなってるだ!

六番

どこまで逃げても無駄だ

黙れ!

緑は走り続けた

出口のない道をひたすらに

走り

走り

走り

走り

走り

走り

走り

走り

走り

走り続けて

やがて疲れ果てた

走り続けた緑は倒れ込んだ

あぁ…

ああ…

あぁああ

あぁああぁぁあああ!!!

六番

ようやく立ち止まったようだな

出してくれ…

ここから私を出してくれ……!

いえ、出してください……!

出して出して出して出して出して出して出してください!

六番

断る

ああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁ

グサッ

あ…

六番は刀で心臓を突き刺した

六番

もう良い

六番

非常につまらない結果になったが

六番

もうお前に用はない

…………

…………

十字架に縛り付けになっている緑の顔は生気を失っていた

六番

…………

緑に背を向けての歩みを始める

六番

さて、首謀者のもとへと向かうとするか

続く

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