主
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第22話 初めての休日
その休日の朝、六人は早起きして家を出た。
電車に揺られながら向かう先は――遊園地。
らん
ゲートをくぐった瞬間、らんは目を輝かせて立ち尽くした。
カラフルな建物、大きな観覧車、絶叫の声が響くジェットコースター。
全てがらんにとって未知の光景で、胸が高鳴って仕方がなかった。
なつ
すち
なつが横で笑い、すちも肩を揺らす。
だが、らんはまったく気にしなかった。
最初に選んだのはジェットコースターだった。
安全バーを下ろし、カタカタとゆっくり上がっていく。
いるま
いるまが青ざめた顔でらんの腕にしがみつく。
らん
らんは呆れつつも笑って肩を貸す。
なつ
なつは隣で顔を真っ青にし、こさめにしがみついた。
こさめ
こさめ
こさめは必死に励ますが、本人も震えていた。
やがて――急降下。
風が轟音とともに全身を貫く。
なつといるまの悲鳴が空に響く。
すち
すちもみことにしがみつきながら叫んでいた。
だが、らんだけは――
らん
らん
目を輝かせ、風を切る感覚を心から楽しんでいた。
終点に着いた時、なつたちはぐったりしていたが、らんだけは爽快な笑顔で立ち上がった。
らん
一斉に悲鳴が返ってきた。
次はお化け屋敷。
暗い通路に足を踏み入れると、ひんやりした空気が肌を撫でる。
いるま
いるまは早々にらんの背中に張りついた。
らん
らん
いるま
いるま
その直後、壁から突然手が伸びた。
なつ
なつは飛び上がり、こさめにしがみついた。
こさめ
こさめまで叫んで震える。
すちはというと――
すち
すち
みことの腕を掴み、目をぎゅっとつぶって歩く。
みこと
みことも声が震えていた。
一方らんは――
らん
らん
目を輝かせ、怖がるどころか感心しきりだった。
幽霊役の仕掛けが出るたびに「すげぇ!」と声を上げ、逆に役者を驚かせてしまう始末だった。
外へ出たとき、なつたちは全員ぐったり。
だが、らんは大満足の笑顔を浮かべていた。
その後も、観覧車やメリーゴーランド、射的やアイスクリーム。
六人は幼い子どものように走り回り、笑い合った。
なつはクレープを頬張り、すちは景品のぬいぐるみを抱きしめて離さない。
こさめは水のアトラクションでズボンをびしょ濡れにし、みことは写真を撮りまくっていた。
らん
夕暮れの観覧車で、らんは小さく呟いた。
眼下に広がる街並みはオレンジ色に染まり、心を溶かしていく。
隣に座るいるまが、ちらりと横目でらんを見た。
いるま
いるま
その言葉に、らんは黙って頷いた。
胸の奥にあった痛みは消えていない。
けれど、今ここにある温かさが、その痛みを静かに包み込んでいた。
夜。
帰り道の電車で、なつもすちもこさめも、疲れ果てて眠っていた。
みことは窓の外を眺めながら微笑み、いるまは軽く欠伸をした。
らんは静かに天井を仰ぐ。
こんな一日があるなんて――昔の自分には想像もできなかった。
ガラスの破片のように鋭く痛んでいた記憶。
それでも今、拾い集めた先に確かに「未来」があった。
らん
らんは、隣で眠る弟たちの頭を撫でながら、誰にも聞こえないくらいの小声で呟いた。
第22話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡230
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コメント
2件
らんくんとそれ以外の反応の差がすごいwwwwwwwwwwww 度胸ありすぎて逆に尊敬するwww