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♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡ 休日の昼下がり 俺、No兄、Svさんの3人で 商店街をぶらぶらしていた
Sv
Svさんがそう言って伸びをする
Ur
Ur
No
俺がそう返すと、No兄も頷いていた
目的があったわけでもなく ただ「なんとなく」で歩いていた
Ur
Sv
No
気まぐれで入った雑貨屋で お揃いを買ったり
No
Ur
Sv
たこ焼きの列に並んだり そんな他愛のない時間
……だったんだけど
ふと、道の向こう側 駄菓子屋に経つ2人の姿が目に入った
Ur
思わず声が漏れた俺に No兄とSvさんは目を向けて その視線の先を追う
見間違いじゃなかった ちょっと長めの前髪、静かに微笑む顔 あれはHrくんだ
Sv
Svさんの声も、少し驚いていた
Hrくんの隣には、明るく笑うEtさんがいて 2人は並んでチョコを見ていた 同じ方向を向いて同じものに顔をよせて たまたまそこで会ったって感じの 雰囲気ではなかった
No
No兄はそう言った やたら真面目なトーンだったけど なんかちょっと感動してる顔をしている Svさんも頷く
Sv
俺はというと、ドキドキしてた
Ur
声を抑えて、でも抑えきれない ニヤニヤが溢れ出す
Hrくんがずっと前からEtさんのことが 好きなのを知っていた
でもーー
2人だけの世界に入ったHrくんを ちゃんと見るのは、初めてだった
Hrくんは、Etさんを見ているとき いつもの100倍くらい優しい顔していた
Ur
まぁ、なにより みんなから「王子」って 呼ばれているHrくんが Etさんにだけそんな顔を見せるとか……
Ur
Sv
Svさんの問にNo兄は首を横に振った
No
No
Ur
バレないように、遠くから見送る やがてHrくんとEtさんは かたを並べて歩き出した
その背中はすごく自然で なんか、ちょっと大人びいて見えた
Ur
Sv
Ur
No
なんか、ちょっと胸があたたかくなった
Ur
No
Ur
No
Sv
俺らは知らないふりをすることにした ーーでもこころのなかではもう 全力で祝福してる
Ur
とりあえず、たこ焼きでも食いながら 「お前、今日何した?」って ニヤニヤしながらLAMUで送ってみるか?
Ur
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡ ーー恋の季節は 他人の背中を押したくなる そんなことを思ったんは 俺の目の前でJpとNaさんが並んで 歩いてたからかもしれへん
Jp
Jp
Na
Jp
Na
Naさんは小さく笑って Jpの方にアイスを差し出す
Tt
Tt
ベンチに座ってる俺は アイスの棒をくるくると指で転がしながら 2人のやりとりを遠巻きに眺めていた どう見ても相思相愛やけど、進まへん これがじれったいってゆうやつか
Ya
隣のYaくんが ナナチキを片手にからかうように言う スマホは手に持ったまま ちらっと画面が見えたけど 通知は来てないっぽい
Tt
Tt
Ya
Tt
Ya
Tt
その返しにちょっと笑ってもうて 肩をすくめる Naさんがふとこっちを見て くすっと笑った
Na
Tt
Tt
Tt以外
この3人が恋をしていて 誰が好きなのかも知っている そしてそれを「いいな」って 思う気持ちはある 俺にはまだ、そういう気持ちはないけど
Tt
Tt
Tt
Jp
Jp
Tt
Tt
Jp
Ya
Na
俺たちは次の場所へと歩き出した
昼の日差しが、眩しかった
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡ 春の風って なんかふわふわしてて気持ちいい 今日もぽかぽかで、うとうとしてたら Rnが言った
Rn
Rn
その声になんとなく目が覚めた Rnの横顔は ふだんの「天然天才少女」って 感じじゃなく ちょっとだけ大人ぽっく見えた
Mf
Mf兄がゆっくり歩くスペースを合わせて Rnのといに答える 俺はその少し後ろを歩きながら 2人の背中を見ていた
Dn
知ってたけど ちゃんとRnの口からそのことを聞くと 毎回キュンってする それに、Rnが悩むのって なんかちょっと新鮮だった
Rn
Rn
Rnの声は、春の風に混ざって少し揺れた 俺はぽつりと聞いてみた
Dn
そしたらRnは恥ずかしそうに笑って言う
Rn
Rn
Rn
Dn
俺たちにとってRnは妹的な存在 YaくんもRnのことを好きだと言っていた だから、2人の恋が上手くいくといいなと思う
おれがそんなことを考えているの Mf兄がひとこと
Mf
Mf
Mf
Dn
Dn
俺が聞いたら、Rnはゆっくり頷いて言う
Rn
Rn
Dn
Mf
Dn
俺らのやりとりに Rnはくすって笑ってくれた その笑顔を見て ふと思った
Dn
たぶん、ちゃんとゆっくりでも、進んでる だって、こんな風にまっすぐ想ってるから
俺らはただ Rnの背中をそっと押してあげるだけで いいんだろな