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#スピンオフ
井川奎
209
#超特急 最年少
聖次
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花凜
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昨日の帰り道。
莉央に『じゃあ、私?』と聞かれたことが、頭から離れなかった。
あれはきっと、ただの冗談だ。
莉央にとって、俺は友達。
それ以上でも、それ以下でもない。
そう思っているのに。
教室に入ると、いつものように莉央がいた。
莉央
湊
いつも通りの挨拶。
いつも通りの笑顔。
なのに、昨日のことを思い出すだけで、まともに顔を見られなかった。
莉央
湊
莉央
湊
莉央
莉央は俺の顔を覗き込んだ。
距離が近い。
近すぎる。
湊
莉央
湊
莉央
湊
莉央は楽しそうに笑った。
その笑顔を見ていると、やっぱり好きだと思ってしまう。
だから、苦しかった。
近くにいるのに。
こんなに近くにいるのに。
俺たちの距離は、たぶん一生縮まらない。
昼休み。
莉央は俺の席の前に立った。
莉央
湊
莉央
心臓が跳ねた。
湊
莉央
湊
莉央
湊
莉央
湊
莉央
湊
莉央は少しだけ黙った。
そして、恥ずかしそうに口を開いた。
莉央
その瞬間。
周りの音が、遠くなった気がした。
湊
莉央
湊
莉央
湊
莉央
湊
莉央
湊
莉央は笑った。
俺も笑った。
でも、胸の奥は全然笑っていなかった。
莉央
その言葉が、胸に刺さった。
振り向いてもらう方法。
俺が一番知りたかったこと。
それを、莉央は俺に聞いている。
湊
莉央
湊
莉央
湊
俺は少しだけ莉央を見た。
湊
莉央
湊
莉央は黙った。
そして、少しだけ頬を赤くした。
莉央
湊
莉央
湊
莉央
俺は笑った。
湊
莉央
湊
莉央
湊
莉央は、何も言わなかった。
放課後。
俺は一人で帰ろうとしていた。
すると、後ろから莉央が走ってきた。
莉央
湊
莉央
湊
莉央
湊
本当は、何もなかった。
ただ、莉央と一緒に帰るのが怖かった。
好きな人の相談をされながら。
その好きな人が自分ではないと知りながら。
隣を歩くことが、もう苦しかった。
莉央
湊
俺はそう言って歩き出した。
いつもなら、莉央が隣にいる。
いつもなら、俺が莉央の後ろを歩いている。
でも今日は、一人だった。
数歩歩いたところで、後ろから声が聞こえた。
莉央
俺は振り返った。
莉央は、少し息を切らしながら立っていた。
莉央
湊
莉央
胸が大きく鳴った。
知りたくない。
聞きたくない。
でも、聞かなければならない気もした。
湊
莉央は、少しだけ迷った。
そして、ゆっくり口を開いた。
莉央
その瞬間。
莉央のスマホが鳴った。
画面を見た莉央の表情が、変わった。
そして、莉央は小さく笑った。
莉央
湊
莉央
莉央はそう言って、俺の横を通り過ぎていった。
その直後。
俺のスマホにも、通知が届いた。
知らない名前ではなかった。
莉央が好きだと言っていた――
その人からのメッセージだった。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 2話、すごく切なかった……。 湊くんの気持ちが痛いほど伝わってきて、胸がぎゅっとなったよ。 好きな人の恋愛相談されるって、本当に辛いよね。特に「今の関係がなくなるのが怖い」って台詞、すごく刺さった。 それなのに最後、まさかの展開!あのスマホの通知、めちゃくちゃ気になる…。 続きが早く読みたい。湊くんの想い、報われてほしいな🥀