もう慣れた。

目をそらす兄。

こさめに対する大きな声。

初めて聞いた。

それからみんなで

毎日見舞いに行くことになった

そしてある日。

お見舞い担当がなつの日。

声を出しながら

勢いよく開けるドア。

その先には

目を瞑り,

静かに眠る母がいた。

みんな泣いていた。

と、思った。

1人だけ泣いていなかった

そう,なつが。

俺はなつに近寄って

ﾊﾟﾁﾝｯ

左頬をおさえるなつ。

みんなびっくりして こっちを見ている

なつの顔が 強ばったのが見えた。

でも今はこれしか言えなかった。

怒りが湧いてきて、

兄にその事を聞こうと思った。

初めて入った部屋。

ベットでびっくりして こっちを見ている兄と

自分の部屋とは

比べ物にならないくらい少ない

家具。

怒りのまま部屋に突っ込み、

兄達を困らせる。

迷惑ばっかりかけて…

寝ても治らず,

リビングに耳を 傾けながら起きていた。

そしたら急にこさめが来て、

兄達が来て

今更、。？

静かに出ていく兄達。

出ていく弟。

うん、これでいい。

みんなと関わらないとか

もう慣れた。