テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
[薄暗い部屋の中、眼鏡の奥の瞳を酷使させながらモニターに映る生首だけの生物を動かしながらフリーホラーゲームの解説動画を淡々と作成する。]
[PC本体の音量は0、イヤホンやヘッドホン等の使用も意味を為さなかった。]
[東方キャラを使用した『ゆっくり実況』というのは文字起こしが出来る上に代わりに言葉を発してくれるので便利だった。]
[編集を終え、丸まった背中を後ろに伸ばすとサビた椅子が静かに悲鳴をあげる。]
[机の上に置いてあるデジタル時計へチラリと視線を動せば、時刻は2:30。]
[画面の見過ぎだろうか、少々視界がぼやけていることに気がつき、眼鏡を取り、鼻の頭を摘みほぐす。]
[必要最低限の家具とPC、ほとんど付けない電気、食料のない冷蔵庫。]
ペタペタ
[埃一つ落ちていない床を裸足で進み、服を着替えマスクを付け玄関を出る。]
ガチャ…
店員
ガサッガサ…
[大勢の人間が右往左往するスクランブル交差点の左側にあるコンビニで食料を買い帰路へ着く。]
[昼でも夜でも関係なく人が多い場所を敢えて選んだのは、人が少ない場所だと気分が落ち込んでは自分が死んでいく気がしたから。]
[居酒屋の前で酔い潰れる中年男性。]
男性
女性
[無理強いで2件目に女性を誘う男性。]
大学生
大学生
運転手
大学生
大学生
運転手
大学生
大学生
大学生
バタンッ
[酔い潰れる友人をタクシーで自宅まで送ろうとする大学生。]
[物語のような現実が目の前で起きているのは、都会ならではの光景なんじゃないかと少し嬉しくなった。]
ガチャ…
[自宅へ到着すると、なにやら一通の手紙がポストに投函されていた。]
[外観は現代ではあまり見ない手紙で、知り合い間で送るようなメッセージカード袋だった。]
[宛先は自身の自宅の住所、半ば好奇心で手紙の封を切ると、短文が記されていた。]
ガサガサ…
[いつもの椅子へ座りPCを起動させ、過去にこういった事例がないか検索をかけるが一切引っかからず、流石に困った。]
ブー…ブー…
[ポケットに入れていたスマホが突如揺れる。]
邱題牡縺ョ縺雁喧縺¿
[名前は文字化けしておりURLがひとつだけ送信されているだけ。]
[流石に意図の分からないURLをタップするほど馬鹿じゃないと苦笑を浮かべ、画面を閉じようと電源ボタンに指をかける。]
[その瞬間、ひとりでにURLが開いた。]
『”青鬼の館” 印錠一家にて管理される館。 過去幾度も当主が次々と原因不明の不可解な死を遂げている。 現当主は死を恐れるがあまり人間を選ばず死因だけでも探り当ててくれる者を探している。 また館の敷地内には金銀財宝が隠されているという秘話が残されるが本当に存在するかは定かでない。』
『Wik◯pedia参照』
[一時はワンクリック詐欺にでも巻き込まれるかと思い、心拍数が分かりやすく増える。]
『尚、現在は"マップ "が改変されたため、過去の脱出経路とは異なります。 参加者は情報を共有せず、他言無用にてお願いします。 また館主不在のため”怪物”が出迎えますのでご理解の程宜しくお願いします。』
ブー…ブー…
配達員
ガチャ
ゴトッ
[無造作に置かれた段ボールが自ら動き、閉じられていなかった蓋がゆっくりと開く。]
パフッ
[その蓋を、彼は反射的に閉じてしまった。]
ドンッ
[段ボール内で小さな爆発が起こると同時に、薄く白い煙が隙間から漏れて来る。]
[先程動いていたものはどうなったのだろうか、と好奇心から箱の蓋をゆっくりと開ける。]
ぬいぐるみ
ぬいぐるみ
ぬいぐるみ
ぬいぐるみ
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