グジャリ。グジャリ。
辺り一面は 血の海
人の形をしたやつははいつの間にか消えて、ここには2人しかいない。
ひどく吐き気がする。 鉄の匂いだ。
黒マント
…はぁっ…はぁっ…。
黒マント
美味しそうだねぇ…君さぁ…。
黒マント
あっははははははははは!!
目の前には海に佇む黒マント。 俺に興奮してるらしい。
??
…お前は何を俺に望むんだ?
黒マント
あー一旦めんどくせぇから連れて帰らせてもらうぜぇ…。
黒マント
掟もあるしなぁ…。
黒マント
チッ。
??
何が不満だ。
何に腹を立てている。
何に腹を立てている。
黒マント
決まり、縛り。
黒マント
めんどくせぇんだよ。
??
別に外に出れるだけでお前は自由じゃないのか。
違うのか。
違うのか。
黒マント
…お前と俺の自由の定義がちげぇんだよ。
さっさといくぞ。
さっさといくぞ。
??
…鎖は付けないのかい?
黒マント
はっ!
黒マント
大丈夫なんだなぁ〜それは。
??
…?
見えねぇ鎖があんのさ
黒マント
だから…鎖なんて要らねぇよ。
??
それは…そうだな。
??
忘れてくれ。
黒マント
………。
黒マント
(気味が悪い…なんだあいつ。)
少しあいつから感じた感情を 知ることになるのは…
少し後のお話だ。






