どぬく
もふ
俺は、どぬく
突然だけど、今、死のうとしているところ
…まぁ、疲れちゃったんだよね、
特に生きてる意味もないから、もういいやって
今いるのは、学校の屋上
ようやく、楽になれるんだ…
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
俺は柵に身を乗り出そうとした
そしたら…
どぬく
俺の後ろに、その人は立っていた
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
なんだか、この人は不思議だ
たった今、死のうとしている人を見ても平気で笑顔でいる
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
隠れきればいいだけだ
それならさっさとやって、さっさと死ねば…
どぬく
どぬく
俺は戸惑いながらも、屋上を後にした
…変な人
いきなり声をかけてきて、自殺をしようとしていることを当ててきて、
かくれんぼをして、勝ったら死んでいいけど、負けたら死ぬなって…
もう、楽にしてほしいのに
きっと、あの人は、
愛の大切さを知らないんだな…
〜30分後〜
絶対に死なせないから…
どぬく
どのくらい経ったかな、
さっさと夜が明けてほしい
本当に、面倒くさいことになっちゃったなぁ…
30分も時間があるのだから、遠くに行くだろうと思うだろうから、逆に近くで隠れてみたんだ
もう、ほうっておいてほしいのに…
今さら、遅いよ、…
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
ひとってあいがないとこんなふうになっちゃうんだ
もう、ぜんぶどうでもいいんだよ
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
せめてもの仕返しに、と皮肉を言ってやったら、
強がっていると思われたのか、笑われてしまった
どぬく
そうだった、もう、死ねないんだ
…これからどうしよ
どぬく
どぬく
フワッ
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
俺はその人に手を掴まれて、星空の方まで、一気に上がっていった
どぬく
どぬく
どぬく
一瞬、笑顔を絶やさなかった彼の顔に、影が見えたような気がして驚いた
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
もふ
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
君の笑顔が、憎らしかった
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
大切、なんて初めて言われた
どぬく
ギュッ
初めての人の体温
こんなにも温かいものなんだ、
どぬく
どぬく
どぬく
諦めていた愛を、君に求めちゃうじゃん
どぬく
どぬく
どぬく
そう言って、彼は一つの星に手を伸ばした
すると、瞬く間に星が光を放ったまま、ガラスの玉の中に閉じ込められ、落ちてきたのだった
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
そうして、彼は星を2つ取ってしまった
そう言って、初めに作った方を渡してきた
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
なんで、この人に俺のことは、全てわかってしまうのだろう
どぬく
ギュッ
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
その時、頭の中に、幼い声が響いた
『もふくん!』
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
もふ
もふ
ありがとう…
そこで俺の意識は途絶えた
気が付くと、家のベットで寝ていた
夢だったのかもしれないとも思ったが、
手にしっかりと握っていた、星のガラス玉が、それを否定していた
もふ
俺が君を守った本当の理由は、こうだ
幼いときから、体が弱くてみんなの輪に入ることが俺はできなかった
だから、いつもベンチでみんなを眺めていた
もふ(幼少期)
そんなある日、君が声をかけてくれたんだ
どぬく(幼少期)
もふ(幼少期)
どぬく(幼少期)
もふ(幼少期)
どぬく(幼少期)
どぬく(幼少期)
もふ(幼少期)
それから君は、俺が行くと毎回一緒に遊んでくれた
どぬく(幼少期)
もふ(幼少期)
どぬく(幼少期)
俺は、そんな、優しい君のことが、好きだった
それが恋愛感情だと気がついたのは、もう少し先のことだけど
俺は、体が弱いんだ
だから、入院することもしばしばあって…
そんな、入院していたある日のこと
看護師
看護師
もふ(幼少期)
何事もなく、普通に眠りについたのに、
何故か俺の体と意識は離れてしまい、俺は「夢」となった
そのままもとに戻ることができず、仕方なく外に出て空を飛んでいたら
君を見つけた
そして、俺は君のそばにいることにした
そして、君が苦しんでいることを知った
これが、10年前のこと
君が自殺をしようとしていることがわかった今日、
必死に止めようとしていたら、
何故か声を出せた
本当になぜだかはわからない
けれども、
俺は、君を救うことができて、君も俺を救ってくれた
もふ
看護師
看護師
医師
もふ
看護師
看護師
看護師
もふ
俺は、もとに戻ることができたのだ
全て幻だったのかもしれないとも思ったが、
手にはしっかりと、星を握っていた
〜数年後〜
俺は、高校2年生になった
今でも、星は光っている
いつか、会えないかなぁ…
先生
先生
先生
もふ
どぬく
もふ
先生
先生
もふ
もふ
パチパチ
<イケメンだぁ~✨️
<かっこよ〜✨️
先生
先生
もふ
どぬく
もふ
もふ
そうやって、もふくんは笑った
半分、泣きそうになりながら
どぬく
ギュ
どぬく
先生
A
もふ
もふ
もふ
ガラガラ
どぬく
どぬく
もふ
どぬく
もふ
もふ
どぬく
どぬく
もふ
どぬく
どぬく
もふ
どぬく
もふ
もふ
どぬく
もふ
どぬく
もふ
どぬく
どぬく
どぬく
もふ
どぬく
もふ
いきなり、彼は真剣な顔になって
俺の頬を触って、優しく顔を上に持ち上げた
もふ
どぬく
俺がそう言うと、彼はゆっくりと俺に顔を近づけていって、…
どぬく
もふ
どぬく
もふ
どぬく
もふ
どぬく
そうして、彼は優しく微笑んだ
俺の、一番大好きな笑顔で、!
コメント
13件
初コメ失礼します!今涙で太平洋のどっからへんです!
やばい…家洪水になりかけた…最高すぎますぅぅぅ!
最高だ✨✨✨