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名前に意味があるとか最高👍 ステラ様尊敬… あの、ガチめに関係ないんすけど、プリで専用部屋作ったんで入ってくださいm(_ _)m 活動報告の所を押してくれるとあります💦
雹華ああああああぁぁぁ、
おおおお…まさかブラックが引き金だったとは…純粋にブラックすごい… あっ、黒桜ってまさか…ブラック(黒)+息子(桜)ってこと…?!
私はあの日、1人の男と出会った
その男は、私に一目惚れをして話し掛けたらしい
あの日、項垂れていた私の話を親身に聞いてくれた
あの人の声は温かく、私を包み込んでくれる様な感覚に陥った
こんなに良い人に出会ったのは久しぶりだった
彼は本当に私に一目惚れしたのか
住居と金を与えると言った
普通ならあり得ないだろう
初対面で見ず知らずの女に金はまだしも、住居まで与えると言ったのだ
この時点で男の目的に気づいていたら良かったが
この時の私は生きる事に必死だった
住居を与えられ、彼と暮らした
彼はかなり偉い会社の将来有望な社員らしく
家を空けている事が多かった
毎日、日が明けてから帰って来る程だった
きっと、遅くまで仕事をしているのだろうと
その時の私は本気で思っていた
正直言って当時の私は頭が悪すぎたのだ
実際、彼は毎晩毎晩女遊びに浸っている様な男だった
だが、当時の私はそんな事すら察する事が出来なかった
ある日、彼は私に行為をしようとせがんできた
正直、その様な行為は私はもうしたく無かった
だが、住居や金を無償で渡してくれる彼に頼まれた事だ
私は承諾した
それから……毎日毎日…
ある日から、私は体調に異変を感じ始めた
胃のもたれや吐き気、頭痛が続いた
もしや…と思い、検査薬を使う
そう
妊娠していたのだ
私は意気揚々とその事を彼に伝えた
だが、彼の反応はあまり良いものでは無かった
彼はその事を聞いた途端に青ざめ、硬直する
彼はこんな事を言った
「僕が付き合ってもいない様な女を妊娠させたなんて……」
「バレたら僕の経歴には傷が付き、印象も下がってしまう……」
「この妊娠の事は決して口外しないでくれ」
「そして…………」
「僕には今の時点で子供を育てられる程の金の余裕は無いんだ」
「君には悪いが、子供は堕ろしてくれないか?」
彼は淡々と綴った
その言葉を聞いた瞬間
私は激昂
彼に殴りかかっていた
「私を愛していなかったのか」「子供が欲しくてあの様な事をしたんじゃないのか」
そう叫びながら彼に詰め寄った
だが、力で勝てる訳もなく
彼は私を簡単に突き飛ばした
そして、無言で部屋から出て行った
彼は、私に最初から愛情など無かったのだ
私の事など、自身が快楽を得る為だけの道具だとしか思っていなかったのだろう
きっと…あの時私に話し掛け、住む場所まで与えたのも……
私の為なんかではなく、自分の為でしか無かったのだろう
だからと言って……見ず知らずの女に家まで与えるのは理解できないが
まあ…結局は
私は愛されていなかった
それだけだ
あれから、彼が帰って来る事は無かった
彼が居なくなって暫く
私は真っ当に生きようと決意した
私に唯一残された希望
お腹にいる子
その子の為に…お金を貯めて……
育てる環境を整えて……
…………………
簡単に男に騙される様な女が育児などできるのか?
まともな教育も受けていない様な女が子を育てられるのか?
私を助けてくれる人は誰1人居ないのに育てられるのか?
仕事にまともに就けていない女が?
こんなに世間知らずの無知な女が?
そんな不安で頭が埋め尽くされ、潰れそうになってしまう
だが、私の中にはお腹の子を堕そうという考えは無かった
あの男が私に与えた家に住みつつ、私は様々なバイトを掛け持ちした
もちろん、何度も面接に落ちた
だが、私は諦めずに面接を受け続けた
ただひたすらに
幸いな事に、あの男が私に与えた金も残っており
バイトもする事で、私の手元にはかなりの金額があった
そして
私は子を産んだ
物凄い痛みで死んでしまいそうだったが
私はそれでも耐えた
初めて見た子の顔は………
あの男と元々の私の顔を合わせ、割った様な顔をしていた
つまりは、美しくも無いが醜くも無い様な顔であった
だが、昔の私なんかよりも遥かに良い顔
この子が私と同じ苦しみを味合わなくても良いんだと思った瞬間
安堵の涙が流れた
数年後
息子もスッカリと大きくなり、会話を交わせる様な年齢になった
お金は無く、本当に貧しい生活だったが
本当に幸せを感じていた
桜
雹華
些細な会話一つ一つに笑みが溢れる
本当に幸せだ
申し訳ない事に仕事が忙しく、託児所に預ける事が多かったのだが…
時間がある時は目一杯一緒に遊んだ
本当に、息子の事は愛していた
そして、息子も同様に私の事を大事にしてくれた
おもちゃを買ってあげる事もゲームを買ってあげる事もできなかったけど
息子はいつも笑ってくれていた
一緒に買い物に行っている時だって、ニコニコしながら一緒に歩いてくれる
テレビを一緒に見る時もニコニコ笑顔
私も息子に釣られ、ついつい笑みがこぼれてしまう
この時が私の人生で1番幸せで、楽しい時だった
その頃、息子の父親にあたるあの男は…
テレビやネットで度々話題になる程の有名人になっていた
元々取り組んでいた何かが成功したとか何とか
だが、本当の幸せを手に入れた今
あの男への興味は少しも無かった
だが、有名になるにつれ
極度の女好きだった過去なども一部で掘り出され始め、あの男への攻撃的な意見も増え始めていた
その中で、隠し子がいる説なども出ていたが
勿論そんな根拠は一切ないのでネットではデマとして済まされていた
息子も小学校へあがり、生活も昔よりは安定し始めていた頃
仕事から家へと帰る道、私は特に何も考えずに帰路についていた
雹華
雹華
息子の桜の事を思い、真っ直ぐ家へと向かう
雹華
雹華
独り言を呟きなら歩みを進める
その時
ポンッと後ろから肩を叩かれる
雹華
後ろを振り返る
そこにはあの男の姿があった
優しそうな男
雹華
雹華
優しそうな男
雹華
雹華
男を振り切り、再び歩き出す
優しそうな男
男が早足で追って来る
それに合わせて逃げる足を早める
優しそうな男
雹華
優しそうな男
雹華
雹華
足をぴたりと止める
優しそうな男
雹華
雹華
優しそうな男
雹華
優しそうな男
優しそうな男
雹華
雹華
優しそうな男
男は雹華に向けて叫び続けている
雹華
雹華
雹華
雹華
私はそれだけ言ってあの男から逃げた
あの日から……あの男は私の事を執拗に追いかけ回す様になった
「誹謗中傷が送られて来るのはお前のせいだ」「全部お前が悪い」
そんな言葉を追いかけ回しながら浴びせて来る様になった
でも……これだけならまだ良かった
問題はその後だ
あの男が息子に接触したのだ
下校中に話し掛けて、何処かへ連れて行こうとしたらしい
息子は振り切って逃げたらしいが……
もしも…もしも連れ去られていたら…
そんな日々が2ヶ月以上も続いた
だが、直接的に犯罪と言える様な事は一切されてこなかった
だが
悲劇は唐突に起こる
その日、私は夜遅くまで職場に残っていた
雹華
雹華
雹華
雹華
私は急足で家へと向かっていた
まさか、家があんな惨状になっているとは知らずに
雹華
部屋の奥へと声を掛ける
返事は無い
普段だったらバタバタと此方へ駆け寄る音がする筈だが…
妙な胸騒ぎがする
雹華
名を呼びかける
返事は無い
雹華
雹華
雹華
…………
冷や汗が頬を伝う
靴を脱ぎ、部屋の奥へと駆けていく
雹華
ドアを開けて目に入った光景は
赤い液体を垂れ流した息子の姿だった
私はすぐさま息子に駆け寄り、抱き上げる
息子の首は何かで切り付けられており、大量の出血で死んでしまった
何度も名を呼んだ
だが、帰って来る言葉は無い
私は呆然としていた
何を思ったのか息子から流れ出る血を拭っていた
最早何も感じなかった
後日、警察が家に来た
だが
息子が死んだ理由は何故か事故とされ、解決とされた
私は、あの男を真っ先に問い詰めに行った
あいつは私達に恨みがあり、更に事件を隠蔽出来るほどの金がある
私があいつに詰め寄ると
ニヤニヤと笑いながら「そんな事する訳が無いだろう?」と返された
あいつだ
あいつのせいだ
あいつが殺した
あいつが
あいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつが
私はあれから、絶望していた
何日も、何日も
家で泣くだけ
動く事も出来なくなった
もうダメだと思った
息子という自分の人生の全てを失った
私には、もう何も残されていなかった
何故私だけがこんな目に遭わなければいけないのか
何故私だけが…
何で…
何…………
………
時間が経つにつれ、私の感情は悲しみから怨念へと変化していった
何故私だけが理不尽な目に遭わなければいけないのか
何故私だけが虐げられるのか
そんな事が頭を埋め尽くしていく
昔から、家族も、学校も、知らない人も
私を苦しめ続けてきた
私の怒りの矛先はあの男から社会全体へと変わって行く
心が黒く染まる
ある日
私がブラブラと夜道を歩いていた時の事
生きる意味も見出せず、ただただ歩いていた
雹華
トボトボと地面を見ながら歩き続ける
雹華
その時、背後から肩を叩かれる
???
???
雹華
???
雹華
???
雹華
???
???
雹華
???
???
雹華
短く返事をし、学校から立ち去ろうとする
ふと、話し掛けてきた男の事が気になり目を向ける
そこには
自身の息子によく似た姿の少年が立っていた
あまりの衝撃に、体が硬直する
ミスターブラック
ミスターブラック
雹華
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
雹華
必死に少年と話す口実を探す
ふと少年が手に持つ薬が目につく
雹華
雹華
ミスターブラック
雹華
雹華
ブラックが持っているポーションを指差す
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
雹華
雹華
研究関連の仕事などもちろん嘘だ
雹華
雹華
雹華
ミスターブラック
雹華
ミスターブラック
そう言ってブラックはペラペラと成分の詳細を話し始める
雹華
雹華
雹華
雹華
雹華
雹華
雹華
雹華
雹華
雹華
雹華
もう一度ブラックの顔をまじまじと見つめる
似ている
この子は息子に瓜二つの顔をしている
いや……この子は息子だ
取り戻したい……
いや……
この子が欲しい
ミスターブラック
雹華
雹華
雹華
考え事をしていた為、成分の話は全く聞いていない
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
雹華
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
雹華
雹華
雹華
雹華
ミスターブラック
ミスターブラック
ミスターブラック
雹華
ミスターブラック
雹華
ミスターブラック
雹華
そう言ってブラックの手元からポーションを奪い取る
ミスターブラック
雹華は全速力でブラックの元から逃げる
雹華
雹華
雹華
雹華
ポーションを持つ手が震える
雹華
雹華
雹華
それから私は………
手当たり次第に私を苦しめた者達の記憶を奪い続けた
そして……
私にしてきた事を全て返してやった
死ぬまでナイフでぐちゃぐちゃにしてやったり
爪から順番に剥がしていって…最後は皮膚を剥がしたり
目玉をくり抜いたり
内臓を引き摺り出したり
2度とあんな行為をできない様に下半身を原型が無くなるまで潰してやったり
でも、こんな事したって
私は悪くなんかない
だって、これ以上の苦しみを耐えてきたんだ
このくらいしたって問題は無いでしょ?
でもこれだけしたって怒りは収まらない
だって私を苦しめたのは社会全体だもの
この街全ての人間を私に従わせ
私が全員殺してやる
すまない先生
雹華
雹華
すまない先生
すまない先生