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結
茜
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今日、2012年 8月3日。
_____ 君は"また"死んだ。
結
ある暑い夏の日。
結
茜
結
茜
その日は、いつものように君と近所の山で虫取りをしていた。
_____だけだったのに。
君は僕の見つけたカブトムシを採ろうと慎重に手を伸ばす。
君の手がカブトムシに触れる。
茜
パァンッ!
耳に響く音が鳴った瞬間、君はその場に倒れた。
結
目を疑った。
倒れた君の頭から僕の足元へ、ドクドクと赤い液体が伝ってくる。
カブトムシはどこかへ飛んでいってしまった。
目を瞑りたくなるこの光景を唖然と見ていると、奥の茂みから音がした。
狩人
狩人
見知らぬその人は、途端に僕たちの姿を目に入れる。
狩人
僕がふと手元を見ると、その手には…。
重たそうな鉄砲が一挺、握られていた。
狩人
狩人
そう言いながら、奥の茂みへ逃げるように姿を消した。
結
突然のことにパニックになって、君を呼ぶ。
何度も、何度も。
何度も呼んだ。
しかし君はピクリとも反応しない。
結
結
結
気づくと、僕は自分の家の布団の中にいた。
全身冷や汗でびっしょりだ。
結
目覚まし時計に視線を移す。
針は丁度、7時半を指している。
僕は自分のガラケーを開いた。
結
今日は、2012年 8月3日。
君と、虫取りの約束をしている日。
結
結
結
茜
茜
そして、"また"この森へやってきた。
結
茜
手を振りながら元気に走ってくる君の姿が見えた。
結
茜
茜
結
おばちゃんに2つ、当たり付きのアイスをもらって、近くのベンチで食べ始めた。
結
結
茜
結
結
茜
君がもう1本もらってくる。
茜
結
茜
結
パァンッ!
結
結
いけない、思い出してしまった。
妙に解像度が高くて、吐き気を覚える。
茜
君が僕の顔を覗き込む。
結
結
そう言い、笑って見せた。
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