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翌日、シズカは涼介くんを学校裏にあるプールに、放課後呼び出した
私がのろのろと帰りの支度をしていると
シズカ
シズカ
江美
シズカ
シズカ
シズカは不安げな言葉を口にしながらも、余裕の笑みを浮かべている
シズカ
プールに到着すると、シズカは私に、フェンスの外で待ってて、と言った
江美
江美
江美
江美
江美
言いかけた私をさえぎって
シズカ
シズカは自信に満ち溢れた様子で言うと、軽やかな足どりでプールの中に入っていった
仕方なくそこにいると、やがて涼介くんがやってきた
私はさっとしゃがみこんで身を隠した
シズカ
涼介
シズカ
私は思わず顔を背けた
シズカ
シズカが言うと、数秒間沈黙が流れた
涼介
シズカ
シズカが声を震わせる
涼介
シズカ
涼介
涼介くんはそう言うと、シズカに頭を下げた
しばらく呆然としていたシズカは、その場から逃げ出すように走り去った
涼介
江美
私は、校舎の片隅で泣いているシズカに声をかけた
親友なんだからシズカの気持ちに寄り添ってあげないといけないのに、どこか胸の奥でほっとしている自分がいる
そんな自分のことが、凄くイヤだった
江美
シズカ
江美
シズカ
江美
シズカ
江美
シズカ
シズカは大きな瞳に涙をためたまま私を睨みつけると、そのまま走って行ってしまった
とぼとぼと教室に戻ってくると誰もいなかった
江美
上履きから靴に履き替えていると
涼介
江美
涼介
涼介
江美
江美
涼介
江美
涼介
江美
涼介
江美
涼介くんは自分の消しゴムを取り出し私に放り投げた
そしてこくりと頷く
私はゆっくりとケースをずらしていった
江美
同じように『シ』の文字が見えてくる
涼介
江美
ケースを更にはずしていくと『江』の文字が見えた
江美
ケースをずらし終えるとそこには『江美』と緑のペンで書いてあった
江美
涼介
涼介
涼介
涼介
涼介
江美
涼介
涼介くんはスポーツバッグを肩にかけて、歩き出した
私はギュッと唇を噛み締めていたけれど……
江美
立ち止まった涼介くんの元に駆け寄って、鞄の中の消しゴムを握りしめる
そして、その手を涼介くんにさしだした
涼介
江美
江美
そういう思いを込めて、涼介くんの顔をみて力強く頷いた
涼介くんがケースをはずす
そこには緑のペンで『涼介』の文字があって……
江美
江美
涼介くんは消しゴムの文字を見て天井を仰いでいる
江美
お互いの気持ちを確認した私たちは、どちらからともなく、微笑み合う
涼介
涼介
江美
江美
江美
江美
江美
江美
その後……
私はシズカと仲直りしたくて何度か声をかけたり連絡をしたりしたけれど、ずっと口をきいてもらえなかった
でもある時……
シズカ
シズカ
江美
シズカ
仲直りできたよって涼介くんに報告したら、一緒に喜んでくれた
今はシズカの新しい恋を全力で応援中です!!