前回の続き
ゆうや
あかね!行くぞ!
あかね
ちょ?ゆうや?!
私達は廊下を駆け抜けた
ゆうや
ここまで来れば大丈夫。
あかね
ちょっちょっと
あかね
なにすんのよ
ゆうや
クラスの奴らがうるせーだろ
あかね
うるせーって元はといえばあなたのせいでしょ?
ゆうや
だからなんだよ
あかね
えっ?
ゆうや
俺のせいだから何?
あかね
何って程じゃないけど…
ゆうや
あかねってさほんっとに昔から変わってねーな笑
あかね
は?あんた喧嘩売ってる?
ゆうや
別に売ってねーよ
あかね
じゃあなんで?そんなことゆうの?
ゆうや
昔と変わってないじゃん
ゆうや
男勝りって言うか外見とかの性格で大人っぽく見せかけてるくせして本当は誰よりも子供っぽいってところ
あかね
そんなことないし
ゆうや
あるし。
あかね
どこがなの?
ゆうや
さっき。
ゆうや
お前さクラスの奴らの言うことわざと気にしないようにしてただろ。だけどだんだん苦しくなってついに涙でそうになってたじゃん
あかね
……………
ゆうや
なんだよなんも言えねーのか
あかね
そんなこと言ってるゆうやだってなんも変わってないじゃん
ゆうや
うん。変わってないよ。
一瞬夢のようかと思った。
あの不器用なゆうやの声が優しく穏やかに聞こえたのだ。
あかね
………………
ゆうや
黙り込むなよ
ゆうや
話題に困るだろ
ゆうや
って、え?
なぜか涙が溢れてきた…
私の心の中の何かを撃つような感覚が体中に感じたのだ。
私が今まで我慢してきたものそれを全部くずしたのがゆうやだったのだ。
ゆうやを見れなくなっていた
見ると胸が締め付けられるような感覚が…
あかね
(なんなのこの気持ち…)
あかね
(もしかして私…)
その時私は実感した
あかね
(私ゆうやのことが好きなんだ…)
続きは④で!