世界一可愛い僕の彼女 後半

遊園地…

ジェットコースターだ

ギュ

美冬の手を強く握った

ガタンゴトン

ビュゥーン

その後もたくさん乗って…

このまた来よう！が訪れることはなかった

○○駅前

チャット

それから何時間たっても、美冬が来ることはなかった

仕方なく僕は帰ることにした

何かあったのだろうか

夕食をとっている途中だった

「○○町○○道路で、女子高生が倒れているのが発見されました。彼女には腹部に深くナイフが刺さっていて、通り魔事件だとわかりました。その被害にあったのは

逢崎 美冬さんだとわかりました

彼女はすぐに病院に搬送されましたがまもなく死亡が確認されました。」

僕は、ショックのあまり部屋に閉じこもり、ずっと泣いていた

そんなある日

ピンポーン

手紙…ペラッ

秀太くんへ

今まで黙っててごめんね。私、病気だったんだ。人よりとっても早く老化してく

交通事故にあった後わかった

その時点ですごく進行してんだって

こんな、老けていく姿、君にだけは見せたくなかった。こんな姿…

今回のこのデートでおわりにしようとおもったんだ

ごめんね

怒ってるよね

あの時、秀太くんはこう言ってくれたよね。可愛いって。服似合ってるって

もう、あの時のわたしには戻れない

もうすぐ、死んじゃうかも

本当にごめんね

私、君に可愛いって言ってもらった時すごく嬉しかったんだ！

特別な人に言ってもらえて、

ありがとう

また、違う世界で会おうね

こんな私でこんな老けてる姿でごめん

またね

逢崎 美冬より

ごめんね 僕の方こそ

気づいてあげられなくて

君のこと大切だった

君が自分をどんなに老けていくと思っていても

どんなにもう、可愛くないと思っていても

僕にとって君は

世界一可愛い僕の彼女なんだから