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#主人公女の子
美咲
教室のドアが開くと
いつもの明るい声が飛んできた
陽香
秋穂
美咲
秋穂
いつも通り
本当にいつも通りだった
私は自分の席に座りながら
昨日のことを思い出していた
放課後の教室で見た奈々瀬の表情
みんなが笑っている中で
1人だけに見えた、一瞬見えた
あの違和感を抱く表情
零架
零架
そう思っていた
〜休み時間〜
陽香
秋穂
美咲
秋穂
美咲
秋穂
その時だった
陽香
零架
陽香
奈々瀬
陽香
奈々瀬
美咲
秋穂
秋穂
零架
陽香
陽香
みんなは軽く流した
何事も無かったように
でも確かに考えてみれば
そうだったのかもしれない
前まではあんなに楽しく話していたのに
零架
奈々瀬
そういって笑う
だけど
なんだろう
まるで私達の会話から外れているように
寂しい目をしていた
笑っているのに
どこか遠い
どうしちゃったのだろう
〜放課後〜
結局いつものように5人で帰っている
くだらない話をしながら歩く
笑い声もある
でも私は気になっていた
だから少しだけ奈々瀬の隣を歩いた
零架
奈々瀬
零架
零架
奈々瀬
少し驚いていた
でもすぐにこういった
奈々瀬
奈々瀬
零架
奈々瀬
奈々瀬
即答だった
でも私はずっときになった
だけど大丈夫と言った限り
これ以上は聞けなかった
〜数日後〜
違和感は少しずつ増えていった
グループLINE
いつも誰よりもはやく返信していた
奈々瀬
急に返信が遅くなったり
既読がつかなかったり
スルーしていることもあった
学校でも上の空
いつもの生活なのに
少し違う気がして
おかしく思った
一緒にいる
なのにどこかおかしくって
仕方がなかった
〜帰り道〜
零架
私は思い切って他の3人に聞いてみた
零架
すると
美咲
美咲
陽香
秋穂
その言葉に胸がザワついた
「避けられている」
私も少し感じていたこと
ずっと一緒だったから
零架
その日の夜
突然のことだった
ピロン!
スマホの着信音が鳴った
零架
零架
零架
零架
不思議と思いながらも画面を開いた
奈々瀬
零架
すぐに返信する
既読がついた
だけど
そこからメッセージはかえってこなかった
1分
5分
10分
ずっと画面を見ていた
そしてようやく届いた文章は
奈々瀬
それだけだった
私は意味がわからなかった
零架
送る、しかし
返信は来なかった
既読もつかない
まるで最初から送る気が無かったように
〜翌朝〜
学校に着くと教室が妙に騒がしかった
美咲
陽香
陽香
嫌な予感がした
零架
すぐに聞く
するとその子は声を落として言った
美咲
零架
胸がザワつく
風邪?
体調不良かな?
そう聞こうとした時だった
陽香
陽香が続けた
陽香
陽香
零架
私は固まった
零架
陽香
秋穂
頭が真っ白になる
昨日の夜
『今起きてる?』
『何でもない』
零架
あのメッセージ
もしかしたら
助けを求めていたんじゃないか
私はスマホを強く握りしめた
そして初めて思った
もしかしたら
私達の友情は
私が思っているほど
強くなかったのかもしれない
コメント
1件
うわぁ…読んだ直後、胸がきゅっと締め付けられました。表面的にはいつも通りの日常、だけど確かに奈々瀬の「違和感」がじわじわ描かれていて、読んでいて気づかされることが多かったです。「なんでもない」の裏にある助けを求める声、逃したかもしれないと思うと切なくなる。零架視点だからこそ、読者も一緒に不安になるし、もっと早く気づいてあげたかった…って思わされました。設定の積み方、すごく巧いです。