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特に用のなかった土曜日
お母さんに買い物を頼まれた。 ついでにゲームも買おう。
ゲームを買いに行く途中にえむを見た。
午後2時の温い陽の下、 忙しそうに猫を追いかけるえむを。
えむ
寧々
寧々
声をかけるのを躊躇ってしまった。
猫を必死に追いかけるえむを 邪魔しないようにした。
それに、今は急いでいたから。
寧々
花壇につまずかないか心配だ。
えむを見かけて数分後
寧々
ポツポツ、と滴が降ってきた。 最悪。
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
寧々
店員
店員
寧々
店員
寧々
店員
寧々
やっぱり 赤の他人との対話は苦手だな…
いや、赤の他人ってわけじゃないのかも
寧々
寧々
寧々
他人とのよりよいコミュニケーション法を考えながら出口まで来た。
寧々
考え事をしていて気づかなかった。
打たれたら痛いだろう、 そんな大粒の滴がまだらに降っている。
寧々
寧々
寧々
寧々
そんな思考を繰り返した。 結果は買うことにした。
寧々
それは2人入るんじゃないかって程の 大きめな傘だった。
寧々
寧々
やっぱり対話は怖かった
寧々
寧々
無駄だった、そう思った。
もう雨は止んでいたから。
あの迷う刻がなければ 止まなかったかも。
寧々
早く帰りたくて駆け足で進んだ
午後4時くらい。
寧々
葉の茂った木陰で 女の子が俯いていた。
寧々
雨水にさらされたのかな、 ボリュームの少ないピンク髪。
泥で汚れた、 そして古い汚れも付いている ブラウンの薄手の上着。
寒そうに木陰にいる子。
わざわざ確認する間も要らなかったけど
寧々
えむ?