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あの事を知ってから、5日ほど経った

最初は流石に何もかも気力が湧かなかったが…

時が経つとやる気が出てきた

使用人

サイン様、ヒリ様…少しよろしいですか?

サイン:幼き頃

…?何か用事ですか?

使用人

あの…このような事を言うのは失礼かもしれませんが…

使用人

最近…3日ほど元気が無かった様に見えましたが…

使用人

何か、ございましたか?

使用人

…我々の態度に関してでしたら、心よりお詫び申し上げます

使用人

他であれば全力でお力になりますが…

ヒリ:幼き頃

ああ、それなら大丈夫です

ヒリ:幼き頃

貴方達に関しても、悪い気はしていません

ヒリ:幼き頃

数日あれだったのは…少し、気になる事がありまして…

ヒリ:幼き頃

もう晴れたので気にしなくていいですよ

サイン:幼き頃

気を使ってくれて、ありがとうございます

まぁ、「知ってしまった」何て口が裂けても言えない

使用人

いえ…では私はここで失礼します

使用人

お二人様も、そろそろ時間が来るので急いだ方がよろしいかと…?

近くの大きな時計を見ると、時間が迫っていた

ヒリ:幼き頃

…あっ、本当だ!!ではまた!

タッタッ…

毎日の勉強やらをこなし、ついでに自習のために図書室へ行った

わかる通り、バカ広い城の図書室

もう室、ではなく館、の名を付けた方がいいと思う

事前に行く事は言っておいたので、むやみに探されることは無いだろう

…まぁ。自習の為に来たなんて…

表向きでしかないけど

そこら辺にあった大きめの椅子に座った

サイン:幼き頃

…じゃあ探そうか

ヒリ:幼き頃

了解、じゃあ行くね…!

座ったばかりの椅子から降り、ドタバタと本を探す

本探しも一苦労

サイン:幼き頃

えっと…あっ、あった!

サイン:幼き頃

あっちにあるよ、ヒリ!

ヒリ:幼き頃

あっ!これかな?…次は…こっちか

選んだ本はジャンルが不規則に並んでいる

それを何となく読んでいく、そして…

「計画」を建てていく

ヒリ:幼き頃

やっぱりここは───の方がいい?いや、

ヒリ:幼き頃

リスクが大きすぎるか…?

サイン:幼き頃

いや、──を使えば何とかなる!行ける!

サイン:幼き頃

こっちの方が確実だし!これで行こう!

ヒリ:幼き頃

でも待って…これって結局没案を採用する事にならない…?

ヒリ:幼き頃

そこを──で───だと…───しかないじゃん…

サイン:幼き頃

…ヒリ、いいか?

語るようにヒリに話しかける

…想いが伝わるように…

ヒリ:幼き頃

…うん、この国を帰るためだもん

ヒリ:幼き頃

じゃあ…やろうか

サイン:幼き頃

分かった

計画を立てたのに、どこか暗い顔だった

消す様にグータッチをしていたが、やはりまだ少し残っていた…

──────、何て望んでない

でも…仕方ない

──────の方が確実だから…

使用人

今日も仕事をしなければ…

いつも通り…のはずだった

…だから!やめてと言ってるでしょ!?兄さん!

…やだ…近付かないで!

お二人の部屋の前で、何か言い争う声が聞こえた

使用人

(…?どうしたのかしら?何か揉め事が?)

もういいんだ、止めないで。ヒリ、決めたんだよ…

いきたいんだ

やめて!!絶対に!

使用人

(…え?)

お兄さ…!!!!

バンッ!バンバンッ!!!

使用人

っ!!嘘でしょ!?

使用人

まさか…まさか…信じたくないっ…!

ドンッ!

私は強く目の前にあった扉を体当たりで開けた

こんな事したら怒られる…なんて事はどうでもいい

使用人

サイン様、ヒリ様!!どうされました!?

ヒリ:幼き頃

っ!兄が…お兄さんが!!

ヒリ:幼き頃

銃で…自分を!!

そこには、サイン様が横たわっていた…

傍には銃も転がっている

近くにいた人々も、次々に入って青くなる

使用人

なぜ…自殺を…これは…

使用人

ヒリ様、何かお知りで…?

ヒリ:幼き頃

分かりません…あっ、もしかしたら数日前…

ヒリ:幼き頃

図書室へ自習に行った時、どこか様子が変だった様な…

ヒリ:幼き頃

もしかしたら、ずっと前から自殺を考えていたのかもしれません……

ヒリ:幼き頃

弟の私の急な事で頭が…

使用人

そうですか、、、

もっと、サイン様を注意するべきだった…

そう心で自分を責め続けた

周りも顔が青く、瞳に涙が滲んでいる者も見えた

やっとの事で、誰かが話した

使用人

…あの、サイン様は…私達が後を行いましょうか?

ヒリ:幼き頃

いえ、私の兄です

ヒリ:幼き頃

私が行います…皆さんに頼むのも…

使用人

よろしいのですか?本当に…

ヒリ:幼き頃

ええ、あとは任せてください

ヒリ:幼き頃

お気遣いありがとうございます

そう言って兄を少し見つめた後、慌てた様子で付け足した

ヒリ:幼き頃

あっ…皆さんは決して悪くないですよ!

ヒリ:幼き頃

むしろ血が繋がっている…私が一番の関係者ですよ

ヒリ:幼き頃

…王族に悪き歴史を作ってしまい、申し訳ない!!

謝罪の言葉が飛び出して行く

何故か私は…心が凍り付く、そんな感覚を覚えた

パタンと、静かにその部屋から追い返され、扉が閉まった

扉を、ただただ見つめるしか、体が動かなかった

小さく、音が扉の奥で鳴っていた

ヒリ:幼き頃

なーんて、事になってるんじゃないの?

ヒリ:幼き頃

ねぇ、「お兄さん」

その人の方を振り返る

静かに、倒れていた体が起き上がった

サイン:幼き頃

は〜ぁ〜…疲れた、演技キツイな…

サイン:幼き頃

倒れてるだけ、でも息してないように見せるって…

サイン:幼き頃

すっごく大変…

サイン:幼き頃

血のりとかも初めて使ったし…

サイン:幼き頃

まぁ、これで上手くいったね

ヒリ:幼き頃

そうだね!ナイス演技!

サイン:幼き頃

そっちこそ

実は、これ…

計画、の内だった

時は3日前に遡ることになる

まずはサインが消えた、そのようにしなければいけない。なので血のり等を使い、自殺した、

その様に城の人々の目を騙したのだ

サインを消えた事にしないといけなかったのは…

サインは街で仲間を集め、ヒリは城に残ってルールについて深く調べる。

そう決めたから。

安易に城からは出られない、だから…

大きすぎる、「自作演技」をしたのだった

サインは窓を大きく開けると、言った

サイン:幼き頃

またいつか…会おうな

サイン:幼き頃

これは…「最後」じゃない

サイン:幼き頃

決して

ヒリ:幼き頃

分かってるよ…

ヒリ:幼き頃

また、会おうね

サイン:幼き頃

「化け」

鳥に化け、星がきらめく大空に

飛び出した

「またね」

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コメント

3

ユーザー

おーーーい!生きてたんかい! 心配して損したわ! あと最後の「またね」をセリフとしていうんじゃなくて地の文?だっけ?にした意図はなんだろうか?

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