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運命って何だろうと思う。

命って何だろうと思う。

だけどどんなに考えても何も出て来なくて、考えている内につまらなくなった。

カズトラ|何見てんの?

私の隣に並ぶのはカズトラ。

顔が良いから凄いモテるし、いつも私の彼氏だと勘違いされる。

そんなんじゃないのに。

鯨|私の友達とLINE。明日一緒にパフェ食べに行こうって

カズトラ|へ~、俺も食べに行っても良い?

鯨|いや駄目に決まってるでしょ!!笑

カズトラ|ちッ...つまんねぇ

鯨|ごめんて...

何で仲良くなったのかははっきり憶えていない。いつの間にか...って感じ。

高校入ってからだから...結構付き合い長いのかな。

取り敢えず高一の入学当時、隣の席がカズトラだった事は覚えてる。

高校から唯一仲良いのは彼だけ。

前は不良で結構やらかしてたけど、今は普通に働いて私の隣に並んでいる。

人生学歴だけじゃないんだとつくづく思った。

カズトラ|もう帰んだよな、このまま

鯨|眠いしそーするわ

今日は仕事帰りで、明日残業したくないからと言って今日で全部終わらして来た。

その鈴のリンとした音と共に、駅はいつの間にか人でいっぱいになっていた。

この時間帯だと満員電車かぁ、、

カズトラ|う~わ、人居過ぎんだろ...だる、

鯨|早めに電車ん中入っちゃお

カズトラ|おう

私とカズトラは帰る方向が同じだから、帰る電車も一緒。

正直ちょっと緊張してる、、

だって男の子と2人っきりで乗るし、たまに電車で寝てる時とか私の肩に乗っかってきたし!!

こんなの意識する他になんも無いでしょうが!!!

カズトラ|...何顔赤くしてんの、具合悪い?

鯨|ふぇ!!?!?顔!?

やば、、1人で考えて赤くなるとか...

カズトラ|確かに人多すぎだな~、便所行く?俺その間水買ってきてやるよ

鯨|あ、いや...そんなんじゃないから大丈夫!暑いだけっす!

カズトラ|ふ~ん、じゃあ俺の分の水だけ買うわ

カズトラ|喉乾いた

ついでに私のも買ってきてくれよ...そこは、、

鯨|次の電車で乗るからね、遅れたら置いてく!!

カズトラ|はは、上等

そう言って彼は少し離れたコンビニエンスストアまで走って行った。

電車が来るまであと5分ちょいか、、

取り敢えずその間に明日の遊びの予定考えとこ...

スマホを取り出した瞬間、奥の方から電車の車輪の音がした。

鯨|思ったより早く来るな...

電車はあと5分後くらいに来るはずなのに、1分も経たず内に来てしまいそうだった。

鯨|(あの人間に合うんか...本当に置いてくぞ、、)

水を買いに行った彼はまだ戻って来ていない。

もう電車はすぐそこ。

もうすぐ、あと5秒で.....

ドンッッ...

その時だった。

鯨|えッッ、

背中に、手の平で押される様な感覚が残る。

その衝撃で自身の体は線路の上に落ちた。

鯨|痛ッて、、...

嘘だ、嘘だ。こんな運命クソ喰らえだ。

何で、私誰かに押されて...

その瞬間、時が止まったように感じられた。

駅に居る大勢の人は、線路に落ちた私を見て叫んでいる。

あ、カズトラ...遅いってば。

私電車に轢かれて死ぬって事?

カズトラ|ッ、鯨!!!!!

そう彼が叫んだ声と共に、自分の意識は薄れていった。

何かに捕らわれた様な感覚に襲われた後、私は目が覚めた。

するとそこは教室だった。

鯨|えッ?

自分の纏っている衣服を見ると、制服だった。

私が中学生の頃の制服。

だって私、まだ彼氏も出来てない26歳でキスもした事ない女の子なのに!!

何で...もしかしてこれが死後の世界とか?

私、もしかして__死んだ?

確か...電車が来るって思った時に誰かに押されて、線路に落ちた。

でそのまま起きたらここに居るって訳で...

駄目だ。全くもって意味が分からない。

ここに居る理由...というか何でこの時代から??

若|...鯨、どうしたの?

鯨|ふ!?!?

その聞いた事のある様な無いような、懐かしい声に目が覚める。

すると目の前の光景にやっと向かい合う事が出来た。

私の前に座る2人は確か...私の中学生の時の友達だ。

ずっと3人で遊んでた記憶がある。

でもお互い目指す高校が違くて、高校別れてからもう会わなくなってたな...

人|昨日の塾で疲れてんだよ、ずっと勉強してたじゃん

若|高校受験かぁ~、、私達の高校生姿とか全然想像付かない

懐かしい。

その懐かしさに涙が出そうになった。

けどここで泣くと厄介な事になりそうだから、ぐっと堪えた。

鯨|高校生になっても、ずっと仲良くしたいね

すると私は、こんな事をいつの間にか言っていた。

そうだ。私達が高校に行った途端縁が切れてしまった。

今私のこの立場を利用して、中学生の時の私が言えなかった事を言うんだ。

人|...何言ってんの!!僕達ずっと友達じゃん!!

若|そうだよ、今更感凄過ぎㅋㅋ

鯨|.....うん!

これで少しは、変われるかな。

まあこの世界が死後の世界だったら意味無いけどね。

するとチャイムが鳴り、教室は一気に帰りモードになった。

人|じゃあ帰ろっか。僕本屋さん寄りたいからまた明日ね!!

若|じゃあ私も。今日家の手伝いがあるから

鯨|うん。じゃあね

3人で廊下に出ると、それぞれ違う方向へと歩きお互い手を振った。

1人になった私は、ポケットから携帯電話を取る。

今の時代中学生でも携帯電話オッケーなんだっけ。

ていうか携帯電話とか...古過ぎる...

懐かしい感触に戸惑いつつも、その携帯電話の画面を開いた。

鯨|...2005年...7月、4日

小さい画面に映し出されるその現実に、私はきょどった。

2005年って事は...やっぱり中学生時代だ。

12年前の私...

段々この世界が死後の世界では無く、『タイムリープ』なのではないかと思い出した。

けどあの線路に落ちた状態で助かる訳が無い。

やっぱり夢...?成仏出来てない系とか?

...取り敢えず帰ろう。いつまでこの状況が続くのか分からないけど。

お母さんの顔も就職してから全然見れてないし、この状況を利用して会おう。

神様も、それぐらい許してくれる筈だ。

そう考えた私は、携帯電話をしまい家へと走った。

.....と言ってもはっきり覚えてるわけも無く。

12年前住んでた家の場所とか、曖昧なんだけど!?

しかも現代と2005年じゃ道が違い過ぎる!!

確かマンションに住んでた記憶はあるけど...部屋番号とか覚えてないし!!

万が一間違えてたとしたらそこに住んでる人に迷惑過ぎる...

鯨|どうしよう、、帰んの怖くなってきた...

この言葉も3回目。

そのまま少し暗い夜道をさ迷って約5分ほど経った。

すると、ある公園に着いた。

|_死んだと思って気付いたら中学生。12年前の今日だった。...これって何て言うの?

その公園には、ブランコに乗る金髪の不良さんと、黒髪の私より小さい子だった。

え、12年前??しかも死んだと思って...って。

その2人の関係性が気になったのも勿論だが、もっと気になった物がある。

私は金髪の不良さんの話を聞く為、近くの木陰に隠れて聞いた。

|...タイムリープ!?

|そう!!それ!!

鯨|タイムリープ...

その不良さんと小さな黒髪君が言うには、やはりこの現象は『タイムリープ』らしい。

あの不良さんも、″死んだと思って″と言っていた。

だから電車に轢かれた私と同じ条件だ。

何処か分からない違う場所で、この不良さんもなんかしらの理由で死に際に遭った。

それでなんかしらの理由で『タイムリープ』...

そう考えるとそれは私と同じだ。

やっぱり私は『タイムリープ』したんだ。

そしたら私が元の時代に戻った時は生きてる筈。

...あの状況だと死んでるのが9割だけど、、

でも今は自分が『タイムリープ』したと考えた方が良さそうだ。

取り敢えずその公園から離れ、元の時代に戻れる方法を探そうとした。

その時だ。

ドクンと心臓が何かに捕らわれる感覚。

私が電車に轢かれそうになった時と同じ__

そう思った時、私はもう私の身体から消えていた。

ふとした瞬間、はっと目が覚めた。

鯨|...あれ、生きてる、、?私...

|...やっと起きた。心配させんなよ

え、何。この状況...

私はベットに居て、多分この部屋の感じだと駅。

でも1つ理解し難い現実が目の前にあった。

誰この人!!!!誰ですか!!!!!

|おい、聞いてんのか~。お前よくあの状況で助かったな

何処か気だるそ~に喋るこの人!!!

しかもデカい...座ってても分かるこの脚の長さ。これ何センチ?

ていうかもしかして不良さん???

そう思ったのは見た目だ。

両手の甲には『罪』と『罰』と書かれたタトゥー的な何か。

金髪の混ざる黒髪は、明らかに一般人のするものでは無い気がする。

この人、もしかして私を突き落とした人なんじゃ、、

ていうか私、あの状況で助かった訳!?

駅員|...あ、起きましたか?

鯨|は、はい!!!

すると白いカーテンがサッと開き、外から駅員さんが入って来た。

駅員|...さっき貴方様が線路に落ちた時、一緒に居た友達が助けてくれたそうです

鯨|え、友達、、?

助けてくれたって、、もしかしてカズトラが??

鯨|そ、その友達って、今どんな状況ですか!?

駅員|.....その...、、

駅員さんが籠もると、隣に座る長身の男の人が言った。

|...病院送りになった

鯨|...え、?

駅員|.............

鯨|何で...、何でカズトラが...

|お前の帰り遅せぇから、駅のホームまで迎えに行った

鯨|え、迎え...?

ますます意味が分からない。

私の友達は私を助けて大怪我して、この長身の人は私を迎えに来た?

|そん時人混みん中からお前見つけた。けど線路に落ちた

|...ちょー焦った。お前の事助けたかったのに間に合わなかったからよ

鯨|.....、、

|けどそん時、其奴がお前を引っ張った代わりに落ちそうになった

|骨折と頭打って重症、今緊急手当して貰ってる

鯨|...嘘...何で、、何で...

私が線路に落ちて、電車に轢かれそうになった。

その時カズトラが私を線路から引っ張り出して、その反動でカズトラが大怪我したって事?

嘘だ。それで...カズトラは電車に...

|...お前のせいじゃねーよ

鯨|で、でもッ...

駅員|...貴方の周りに居た人が、貴方の事を押した人を目撃しています

駅員|決して貴方のせいでは無いです

駅員さんの話を聞くと、どうやら私の事を押した人を警察が捜査してくれているらしい。

今すぐにカズトラの様子を見に行きたかったが、駅員さんに止められた。

私は線路に落ちた時の軽い打撲を負っただけだった。

|...泣くなよ~、お前のせいじゃねぇって

私は無事駅から出て、名前も分からない男の人と一緒に居る。

でもその人は見た目に反して親切で、冷静な人だった。

人が大怪我したっていうのに全然動じない。

鯨|...あ、あの...

取り敢えずこの人が誰なのかを聞かなきゃ。

鯨|...名前、聞いても良いですか?

|...はぁ?お前、線路に落ちた衝撃で頭打ったのかよ

どうやらこの人は私の知ってる人らしい、、、

え、私この人と会ったことあるっけ...?

ハンマ|半間。半間修二。お前の彼氏だろ~?

鯨|へッ

かかかかか彼氏!?!?!?

な、何で!?!?

や、やばい...私疲れてるのかも...

ハンマ|...しかもお前、何で敬語なの?

鯨|ご、ごめん...

ハンマ|仕事し過ぎだろ、クマすげぇ

鯨|う、嘘!!

ハンマ|ははッ、嘘。ねみーから早く帰ろ

早く帰ろって....私この人と一緒に住んでるの!?

何で...こんなの、私の元の人生じゃない。

私に彼氏は居なかったし、、

そう思った瞬間、私は思い出した。

そうだ。今日の日付!!

慌ててバックからスマホを取り出し、画面に映し出される日付を見る。

2017年、7月4日

それが私の見た日付。

さっきの夢みたいな世界は、2005年の7月4日だった。

全く同じ日の12年前に戻ったって事だ。

今この未来が変わってるって事は、過去に何かやらかしたってこと!?

他に連絡先表を開くと、全然知らない人達の連絡先が増えていた。

さ、佐野...?とか言う人も居るし、本当に違う未来になっている。

鯨|...あ

連絡先を暫く見ていると、ある2人の名前が載っていた。

若ちゃんと人ちゃん。

高校で連絡が途絶えた筈の2人。

ちゃんと連絡先表に居る。

やっぱり、、未来変わっちゃってる?

あれは『タイムリープ』だった?

鯨|...嘘...

ハンマ|置いてくぞー

現実を受け止めきれずフリーズしていたらしい。

私の彼氏と名乗るハンマさんに呼ばれ、仕方なくその人に着いて行った。

鯨|...明日さ、病院行ってもいい?

ハンマ|見舞いだろ?俺も着いてくわ

見た目は明らかに怖い人だけど、案外中身はそうでも無い、、?

取り敢えずこの状況を飲み込むしかない。

これがもし夢だとしても。

もう1回過去に戻れる時が来たら、

カズトラが大怪我を負う未来を変えたい。

あと...このハンマさんと何で付き合ってるのかも。

私は何処か決意したように、スマホを閉じてバックに入れた。

タイムリープ後、彼氏が出来てました

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